「後を引く」の使い方・例文
「後を引く」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.昔からあるあのケーキ屋のケーキは、素朴ながら後を引く美味しさだ。
2.試合中の小さなミスが後を引き、その後も調子が出なかった。
3.彼とは別れたが、気持ちが後を引きいまだに会っている。
例文を3つ挙げてみました。例文1が1番一般的な使い方かと思います。「もっと食べたい」「また食べたくなる」、そのような気持ちにさせる食べ物を食べたときに「後を引く美味しさ」と表現しますよ。例えば初対面の人と話した後に「また機会があったら話したいな」と思うのも「後を引く」という感情です。例文2は、こういった経験は多くの人はしていると思います。些細なミスを気にして動揺してしまい、後々まで影響が出ている例ですね。試合に限らず仕事でもよくある例ですね。最後に例文3を見ていきましょう。お別れしても友人として付き合いを続ける人もいますが、この場合は「断ち切れない想い」の意味も含むので、「未練が残っている」のパターンになりますよ。
このように「後を引く」は、「もっと」や「また」のように、次を期待するニュアンスが多く含まれています。
その1「尾を引く」
「尾を引く」とは、「物事が過ぎ去ってもその名残が後まで続くこと」の意。後に影響が出る程の未練を表しているので、「後を引く」の類義語としてふさわしいでしょう。
この言葉は「尾」のように、後ろまたはその時点より後にも尻尾のように長く垂れているイメージから、このような慣用表現として使われていますよ。
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