国語言葉の意味

【慣用句】「血が通う」の意味や使い方は?例文や類語を元塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「血が通う」について解説する。

端的に言えば血が通うの意味は「人間味が感じられる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「血が通う」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ナギセ

塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。

「血が通う」の意味や使い方まとめ

image by PIXTA / 68305698

それでは早速「血が通う」の意味や使い方を見ていきましょう。

「血が通う」の意味は?

「血が通う」には、次のような意味があります。

1.血が流れている。生きている。

2.形式的、事務的でなく人間味が感じられる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「血(ち)が通う」

 

1.血縁関係にある。

2.血縁関係のもの同士のように、心や気持ちがわかりあっている状態。

出典:慣用句の意味と用法(明治書院)「血がかよう」

複数の意味がある言葉です。一つ一つの意味は難しくないのでしっかり覚えて使いこなしましょう!

「血が通う」の使い方・例文

「血が通う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼は血が通った人間とは思えない言動をした。

2.血が通ったサービスに嬉しくなった。

3.ここだけの話、実はあのスーパースターと僕は血が通っている。

4.グループの人間と血が通う。

この4つの例文はそれぞれ意味が違った使い方をしています。文章を読んでどういう意味で「血が通う」が使われているのかわかるようになりましょう!

「血が通う」の類義語は?違いは?

image by PIXTA / 69242314

「血が通う」の類義語にはどんなものがあるでしょうか。早速見ていきましょう!

その1「人道的」

人として守り行うべき道にかなう様子を指す言葉です。人の道的、と書いて「人道的」となります。

1.人道的な方法で解決できて良かった。

2.非人道的なルールに腹を立てる。

3.その内容は人道的ではない。

2の例文のように「非」をつけて「非人道的」という形で使う場合もあります。こうすることで「人道的」の真逆の意味を表すことができるのです。また、3の例文のように人道的でない、という形で使うことも可能ですよ。

その2「情け」

人間味のある心という意味の言葉です。「血が通う」の二つ目の意味との類義語ですね。他にも異なる意味があるので注意して使いましょう!

1.他人に情けをかける。

2.情け容赦のないやり方だ。

3.難しい漢字がひらがな表記になっていることに、情けを感じる。

1の例文のように情けをかけるという形でよく用いられます。また、2の例文のように「情け容赦」という言い方もするんですよ。これは情けをかけて寛容にすることという意味の言葉です。合わせて覚えておきたいですね!

他にも、相手から情けを受け取った時には、3の例文のように、情けを感じる、と言うこともありますよ。

その3「血を引く」

血筋を引き継ぐという意味の慣用句です。「血が通う」の血縁関係にある、という意味との類義語になります。〇〇の血を引く、という使い方が一般的ですね。

1.日本人の血を引く。

2.作家の血を引く。

3.ある演説家の血を引いているので、彼は雄弁だ。

これは親世代にあたるものから、子世代にあたるものへの繋がりを表します。その為、上から下への流れを感じさせる言葉です。

その4「血がつながる」

血縁関係にある、という意味の言葉です。よく聞く表現ですね。

1.「あなたは彼と血がつながっているの?」

2.彼女たちはとても似ているが、血がつながっていない赤の他人らしい。

3.親と血がつながっていないと知って血の気が引いた。

「血がつながる」という表現、おもしろいですよね。本来血はつながりませんが、人と人とをつなぐものの一つに「血」があることが思い知らされる表現です。

その5「血をわける」

血族の関係にある、という意味の慣用句です。一般的には特定の個人とのつながりを強調するときに用いられます。

1.血をわけた妹を紹介する。

2.このイベントの運営者と血をわけているので割と融通が利く。

3.血をわけた者同士でこのアプリを開発した。

〇〇と血を分ける、という使い方が一般的です。血を分けた〇〇といった言い方もするのでぜひ覚えておきましょう!

その6「心が通う」

互いに十分に理解し合っているようすを表す慣用句です。「血が通う」の四つ目の意味との類義語ですね。

1.「君と心が通ったつきあいができてうれしい。」

2.複雑な事情に戸惑ったが、今では彼と心が通っている。

3.心が通うことへの喜びで溢れている。

「通う」という動詞を使っているところが「血が通う」と一致していますね。この意味の場合、「血が通う」よりも「心が通う」といった形の方がよく使われているかもしれません。

「血が通う」の対義語は?

「血が通う」の対義語にはどんなものがあるでしょうか。見ていきましょう!

その1「血も涙もない」

全く人情味がないことを表す慣用句です。よく聞く表現ですよね。こんな人間にはなりたくないですが。

1.自分の目的のために、彼は血も涙もないやり方で事を進めた。

2.血も涙もないスケジュールに再度調整するよう申し出た。

3.その質問にこの答えでは血も涙もない。

人間に必ず流れている血、そして心が強く動いたときに流れる涙、これらが無いことで非情さを表しています。血も涙もない〇〇や〇〇は血も涙もない、という形で使われますよ。

その2「人でなし」

人間らしい心を持たないことを表す言葉です。もはや人ではないという言い方になります。

1.「この、人でなし!」

2.人でなしな仕打ちに辛くなる。

3.初級者に上級の問題を持ってくるなんて、まるで人でなしだ!

1の例文のようなセリフはドラマなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。相手をののしる際の言葉です。使う場合は慎重に使いましょう。使うタイミングが来ない方がいいですが。

その3「ぎくしゃく」

物事の関係が円滑でないことを表す言葉です。動作や話し方にも使われますよ。「血が通う」の心や気持ちがわかり合っている状態という意味との対義語になります。

\次のページで「「血が通う」の英訳は?」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: