
「意に満たない」の使い方・例文
「意に満たない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のような方法で用いられます。
1.必死に作り上げた作品だったが、結果は意に満たない出来だった。
2.未だ不完全で意に満たない出来の著作ではあるが、止むなくそのまま出版する。
3.部長の意に満たない結果だったか、お小言をいくらか言われた。
4.企業の問題解決のため、営業活動に出たが、結果は代表の意に満たない内容だった。
5.税金の当期年末調整のあと、純損失があまりに大きく、社長の意に満たない結果になった。
「意に満たない」は例文のように、なにかの出来・結果などが満足できないものに終わったという時に使う言葉です。少し古風な表現のため、ただ満足できないとそのまま表現するよりも、含蓄のあるニュアンスを持たせることができます。
必死に作り上げた作品ではあるけれど、まだ不完全で直すべき点が多々あり満足できない。目上の人物が理想としていた結果にはならず、満足してもらえない。「意に満たない」はこういったシチュエーションで使われることの多い慣用句となっています。
「意に満たない」の類義語は?違いは?

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続いて「意に満たない」の類義語・違いについて確認していきましょう。「意に満たない」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「意に満たない」という言葉の機能をより深く理解することができます。
その1「意に添わない」
「意に添わない」は、意に添うの否定形、気に入らない・考えに合わないという意味を表した慣用句です。個人的な気持ちとして嫌であるという場合のほか、目上の人物の気持ちに合わないという場合にも使われています。
重要なポイントとして、「意に満たない」同様に気に入らないという意味をもっていますが、満足できないという意味合いはないため注意が必要です。こちらの点に注意して使い分けていきましょう。
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