
1.3月下旬に晴天の暖かい日が続き、平年より3日早く桜が一斉に花開いた。
2.紀元前3000年頃、ナイル川が毎年氾濫して土砂が堆積し、農耕やかんがいができるようになったことからエジプト文明が花開いた。
3.別のコーチに師事するようになってから、彼女のフィギュアスケートの才能は急速に花開き、国際大会でも上位に入賞するようになった。
最初の例文は、文字通り「花が咲く」という意味です。すべての花を代表する意味合いで、桜の花のことを「花」と表現することもありますよ。2.の例文は「物事が盛んになる」という意味で使われていますね。3.は「成果が現れる」という意味で使われています。「花開く」は「文明」「文化」「才能」といった言葉と一緒に使われることが多いですね。
ことわざ:「枯木に花開く」
「花開く」を使ったことわざに「枯木に花開く」(こぼくにはなひらく)があります。意味は、老人、または逆境にある人が、ふたたび世に出ること。またあり得ないようなことが実現することのたとえです。「枯れ木に花」「枯木栄を発す」(こぼくえいをはっす)とも言います。
「開花」:花開く
「開花」は文字通り「花が開く」「花が咲く」という意味ですが、それ以外に「文明が開化する」「才能が開花する」など、「花開く」と同じように「物事が盛んになる」「成果が現れる」の意味でも使われます。
「綻びる」:花のつぼみが開きかける
「綻びる」は「ほころびる」と読みます。もとは「縫い目がほどける」という意味でしたが、「花のつぼみが開きかける」「花が咲きかける」の意味で使われるようになりました。他には「口元がゆるんで表情が和らぐ」という意味もありますよ。
「結実」「実を結ぶ」など:成果が現れる
「結実」「実を結ぶ」には、「植物の実がなる」という意味以外に「成果が現れる」「努力の結果が現れる」という意味があります。「長年の苦労がついに実を結んだ」というように使っていますね。ほかには「収穫を得る」「果実を得る」という表現もあります。
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