その3「家を空ける」
「家を空ける」(いえをあける)は日常で多く使われる表現ではないでしょうか。「家を不在にする」という意味で、「家族で出かけるため家を空ける」などと使うことができます。「家を外にする」のような、「家庭をおろそかにする」までの意味合いは含まれないといえそうです。
「空ける」を使った「内を空ける」(うちをあける)も、「外出などで留守にすること」を表します。
「家を外にする」の対義語は?
「家を外にする」について、特定の対義語は見つかりませんでした。ここでは参考に、「家などにずっといる」という意味合いの言葉を見ていきましょう。
その1「ひきこもる」
「ひきこもる」は「部屋などに入ったまま出てこないこと」を意味する表現で、よく使われますね。漢字で書くと「引き籠もる」となります。「夏休みに入り、自分の部屋にひきこもってパソコンでゲームばかりしている」、「暑さから家にひきこもっていると、エアコンをつけっぱなしにしてしまう」などと耳にするのではないでしょうか。
その2「閉じこもる」
「内にいてずっと出てこないこと」を表すのが「閉じこもる」です。「書斎に閉じこもって、お気に入りの小説を読んでばかりいる」、「家に閉じこもって仕事をしていたから、久しぶりに外の空気を吸いたい」などと言えます。また「殻に閉じこもる」のように、家屋や部屋以外にも、「内にずっとこもっている」と表す際に使える表現です。
その3「たてこもる」
「たてこもる」も「ひきこもる」や「閉じこもる」同様、「外に出ないで屋内にこもること」を表します。「たてこもる」と聞くと、「ライフルを持った男が、マンションの一室にたてこもった」という場面を連想しますね。辞書の意味を見てみましょう。
1.戸などをしめきって中にこもる。「書斎にー・って執筆する」
2.城や要塞にこもって敵の攻撃を防ぐ。「城にー・る」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「たてこもる」
「住宅のたてこもり事件」などとニュースで耳にする「たてこもる」は、建物にこもって敵対する様子を表しているのですね。辞書の用例のように、事件でなくても「部屋にたてこもって仕事をする」などと使えるようです。
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