「家を外にする」の使い方・例文
「家を外にする」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.息子は学生のころから家を外にして、国内旅行ばかりしている。
2.夫は家を外にして、まるで移動生活でもしているかのようだ。
3.最近音楽の趣味をみつけた父が、家を外にして練習に明け暮れている。
1つ目の例文では、学生時代からあまり家にいることがなく、旅行ばかりしている青年の様子が分かります。「家族団欒のため少しは帰ってきてほしい」という親の気持ちが伝わってきそうです。
2番目は、夫婦で生活している家があるにもかかわらず、外泊ばかりする夫の様子を「移動生活のようだ」と言っています。「家を外にする」人も事情はあるのでしょうが、家庭生活をおろそかにすると家族の不満がたまっていきそうですね。
最後は、これまで休日は家にいることが多かったお父さんなのでしょうか、音楽という趣味をみつけて没頭し、練習のために外出してばかりいるという内容です。
その1「内を外にする」
「内を外にする」は「うちをそとにする」と読み、「外出しがちで自宅にいないこと」を表します。「家を外にする」の類語といえるでしょう。先ほどの例文を、「息子は学生のころから内を外にして、国内旅行ばかりしている」と言い換えることができそうです。「内」(うち)には「家や家庭」の意味があり、「家」と書いて「うち」と読む場合もあります。
ちなみに、「外出しがちなこと」を表す「外が内」という言葉があり、読み方は「そとがうち」です。
その2「外を家にする」
「家を外にする」の「家」と「外」を反対にし、「外を家にする」という表現があります。「外出ばかりで家にほとんどいないこと」を意味し、「家を外にする」の類語といえるでしょう。「外」には「自分の家以外の場所」という意味があります。そこを「家にする」のですから、いかに自分の家庭にいないことが多いか伝わってくる言葉ですね。
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