
その2「並々ならぬ」
「並大抵ではない、並外れた」などの意味を表現する言葉です。
「並々」は「極めて普通である」という意味の言葉で、「並々ならぬ」のように打ち消しの語を伴って使われることが多いですね。「並」は「良くも悪くもないこと、普通」という意味ですが、「並々」と重ねることでその意味を強くし、それを否定することで、普通とはかけはなれた様子を表現していると考えられます。
その3「一際」
「他と比べて特に目立っているさま。一段と。」という意味の副詞です。
「〜でない」という打ち消しを伴わない言葉ですが、類似した表現に使える言葉として取り上げました。「一際喜ぶ」などでも使え、「普通よりも一層」という意味を持たせることができますね。
余談ですが「一際」には、他に身分の段階など3つの意味があります。興味がある人は検索してみてください。
「一方ならず」の対義語は?
次に「一方ならず」の対義語をいくつか紹介します。
その1「人並み」
「一般の人と同様、同程度であること。また、そのさま」という意味です。世間並みと言うこともあり、「人並み」の「人」は世間一般の人を表していることがわかりますね。「人並みの暮らし」のように使います。
ちなみに「人並み外れた」「人並みならぬ」とすると、「一方ならぬ」と同様の意味になりますよ。
その2「ありきたり」
「珍しくないこと。ありふれていること。また、そのさま。」という意味の言葉です。漢字にすると「在り来り」となり、元からあることを表すことからこのような意味になりました。
類語として、平凡・普通・凡庸(ぼんよう)・陳腐(ちんぷ)・常套(じょうとう)などがあります。この機会にまとめて学習しましょう。
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