
「一方ならず」の使い方・例文
「一方ならず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.長年付き合った彼氏からプロポーズを受けた彼女は、ひとかたならず喜んでいた。
2.ひとかたならぬお心遣いをいただき、一同感謝申し上げます。
「一方ならず」を使った例文を二つ紹介しました。
1の例文の「ひとかたならず喜んでいた」は、本当に心から喜んでいるような彼女の様子を表しています。「とても喜んでいた」よりももっと喜びの感情が強いような様子が感じられますね。
2の例文では、「ひとかたならぬお心遣い」という使い方をしました。これは挨拶文や御礼文などで使われそうな表現ですね。覚えておくとこうした文章を書くとき役に立つかもしれません。

「一方ならず」と漢字で書いてあると「いっぽう」と呼んでしまいがちだが、正しくは「ひとかた」だから間違いに注意するんだな。「一方ならず」は少し固い印象やかしこまった印象を受けがちだが、使い勝手がいい言葉だから、会社の取引先や目上の人なんかに使ったら知性や品格をアピールできるぞ。
その1「尋常でない」
「じんじょうでない」と読みます。
「尋常」には「特別でなく、普通であること。また、そのさま。あたりまえ。」という意味があります。「尋常でない」は日頃から使う機会が多い言葉なので誤解しがちですが、「尋常」には「普通ではない、おそろしくすごい」などの意味はありません。「尋常」は「普通」という意味で、それを「でない」と否定しているので、「普通ではない」となるということを理解しておきましょう。
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