
「意を体する」の使い方・例文
「意を体する」の使い方を例文を使って、概要を見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.恩師の意を体して、生涯学習を続けた。
2.会社の社長の意を体して、先方に出向いた。
3.主人の意を体し、交渉に向かう。
「意を体する」は例文のように、師匠・上司・主人など、目上の人物の意思に従い、それに則って動くという場合によく使われています。「意を体する」という形式で使われるよりは、「体して」といった形で、あとの具体的な行動の記述とあわせて使われることが多いですね。
目上の人物の意思に則り、その配下である人物がなにか行動を起こす。「意を体する」はこうした場面で使われる言葉となっています。「意を体する」は口語として使われることは殆どありません。実際に使う場合はこの点に注意して使用していきましょう。
「意を体する」の類義語は?違いは?

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続いて「意を体する」の類義語・違いについて確認していきましょう。「意を体する」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「意を体する」という言葉の機能をより深く理解することができます。
その1「意を酌む」
「意を酌む」は誰かの意見・考えを尊重するという意味をもった単語です。「意を体する」と同様に人の意見・考えを理解し行動するといった場面で使われており、非常によく似た類義語となっています。
こちらは上司が部下の意思に従うといった場面でもよく使われており、「意を体する」よりも、より幅広いシーンで使われている慣用句です。こうした点に注意し、「意を体する」と使い分けていきましょう。
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