端的に言えば下駄を履くまでわからないの意味は「最後の最後までわからない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生ライターの「むかいひろき」を呼んです。一緒に「下駄を履くまでわからない」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間日本語教師として働いた経験を持つ大学院生。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「下駄を履くまで」の意味は?
「下駄を履くまでわからない」の形では辞書に掲載されていません。「下駄を履くまで」の形で掲載されているので、まずはこちらを確認してみましょう。
「下駄を履くまで」には、次のような意味が国語辞典で紹介されています。
最後の最後まで。物事が終わるまで。「勝ち負けは―わからない」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「下駄(げた)を履くまで」
「下駄を履くまでわからない」は「最後の最後までどうなるかわからない」という意味のことわざです。スポーツなどの勝負事で主に使用されます。
この「下駄」は記事の最初の写真のような日本の伝統的な履物のことです。着物を着た時に履いたことがある人もいるかもしれませんね。
「下駄を履くまでわからない」の語源は?
次に「下駄を履くまでわからない」の語源を確認しておきましょう。
「下駄を履く」には古語では2つの意味があります。1つ目は「人のお金で買い物をする時、買ったものの値段を高く偽って差額をだまし取る」、2つ目は「物事が無事終わり、帰る支度をする」という意味です。この2番目の意味が派生し、江戸時代ごろに誕生したのが「下駄を履くまでわからない」ということわざだと考えられています。
\次のページで「「下駄を履くまでわからない」の使い方・例文」を解説!/