端的に言えば羽が生えたようの意味は「品物がどんどん売れるようすのたとえ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「羽が生えたよう」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「羽が生えたよう」の意味は?
「羽が生えたよう」には、次のような意味があります。
品物がどんどん売れるようすのたとえ。また、物や金などがどんどん減るようすのたとえ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「羽(はね)が生えたよう」
物がどんどん売れるようすを表すのに対し、物や金がどんどん減っていくようすも表します。反対のような意味をもつおもしろい慣用句です。ぜひ覚えましょう!
「羽が生えたよう」の語源は?
次に「羽が生えたよう」の語源を確認しておきましょう。
物が自分のもとから無くなっていく様子を、飛んでいくと表現した形になりますね。人間は飛ぶことができないので、物が飛んで行ってしまったら為すすべはありません。そこで、物が無くなって自分ではどうにも出来なくなっていく様子をこの表現で表したのでしょう。
「羽が生えたよう」の使い方・例文
「羽が生えたよう」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.商品が羽が生えたように売れていき、生活が潤った。
2.パソコンでサイトをクリックしネットショッピングしていたら羽が生えたようにお金が出ていった。
3.宇宙飛行士に関連する書籍がかなり売れていて、羽が生えたようだ。
羽が生えたように〇〇や、羽が生えたようだ、といった使い方をします。それぞれ意味が違う例文になっているので、よく読み比べてみてください。文章の意味をしっかり理解できるようになりましょう!
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