
端的に言えば言うもおろかの意味は「言うまでもなく」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「言うもおろか」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「言うもおろか」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していきます。
「言うもおろか」の意味や語源・使い方まとめ

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「言うもおろか」という言葉を聞いたことはありますか?漢字にすると「愚か」と、少し強い言葉なので普段使うのは難しく感じるかもしれませんね。今回は「言うもおろか」について、詳しく解説をしていきます。
それでは早速「言うもおろか」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「言うもおろか」の意味は?
「言うもおろか」には、次のような意味があります。
1.言うまでもない。
2.言うのもばかげている。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「言うもおろか」
「言うもおろか」とは、「言うまでもない・言うのもばかげている」の意。言葉で表現するだけばかげている、当然のことでわざわざ言う必要もない、といった時に用いられる言葉ですよ。誰もが認める美女に「綺麗ですね」と言うのは、言うまでもなく・当然のことですね。そんな時に「言うもおろか」という表現がピッタリですよ。
「言うもおろか」の語源は?
次に「言うもおろか」の語源を確認しておきましょう。「言うもおろか」という言葉は、「おろか」がキーワードになりますよ。「おろか」は元は「疎(おろそ)か」で、「不十分なほど」の意味です。枕草子に出てくる古語で「言ふも愚かなり」とありますが、これは「いくら言っても言い尽くせない」という意味で用いられていますよ。それが後に「愚か」と意識され、「ばかげている」の意味で用いられるようになりましたよ。
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