
「順当」
選りに選っての意味は、「一体何故」という意味がありました。その対義語に当たる言葉は、選択や状況について疑問を差し挟む余地がない言葉と言えるでしょう。
そのような言葉として挙げられる対義語は「順当」という言葉です。例文としては、「大混戦を極めた大統領選挙だったが、蓋を開けてみれば前副大統領が順当に当選した」というような具合で使用できます。
少し変わりどころとしては、「疑う余地なく」という言葉も使用できるでしょう。例文としては、「新型車の内装には、疑う余地もなく、最先端の人体工学を導入したプランAが採用された」と言ったように使用することができます。
「選りに選って」の英訳は?

慣用句の英訳は思いもよらぬフレーズとなることが多々あります。似た意味の言葉であっても日本語とは全く異なるアプローチがされることが多いですが、しかしそれはその国の言語に文化や歴史が反映されている証ともいえるでしょう。
さて、選りに選っての英訳はどのようになるのでしょうか。早速英訳の解説を見ていきましょう。
「of all ~」「the last ~ you’d expected」
選りに選っての英訳は「of all ~」や「the last ~ you’d expected」を使えば良いでしょう。
John, my best friend, of all people, talked about me behind my back.
選りに選って一番の親友だと思っていたジョンが私の陰口を言っていた。
This is the last play you’d expected to be released.
選りに選って、その演劇が公開されてしまう。
直訳すると前者が「すべての~の中で」、後者が「あなたが考える限りで最後の~」となり、どちらもそれ以外のすべての可能性を排除した場合にようやく登場するものだとわかります。
簡単な英語で表現ができますが、その裏にあるニュアンスとしては「全ての可能性の中で一体何故その選択なのか」というものです。簡単な英語ですから是非とも憶えて、気軽に使えるようになりたいですね。
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