この記事では「一山当てる」について解説する。

端的に言えば一山当てるの意味は「運よく成功して大儲けすること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は日本文学部卒の現役WEBライター、ヒマワリを呼んです。一緒に「一山当てる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ヒマワリ

今回の記事を担当するのは、日本文学科卒で現役ライターのヒマワリ。専攻は近代文学だが、古典からマンガまで幅広く読んでいる。受験生家庭教師の経験を生かして、「一山当てる」についてわかりやすく丁寧に説明していく。

「一山当てる」の意味や語源・使い方まとめ

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一山当てる」は「ひとやまあてる」と読みます。日常会話でもしばしば使われる慣用句ですから、聞いた事があるでしょう。しかし、「一山」とは、どんな山の事なのでしょうか。

それでは早速「一山当てる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一山当てる」の意味は?

まず初めに「一山当てる」の正確な意味を辞書からの引用で確かめてみましょう。「一山当てる」には、次のような意味があります。

1.投機などで当てて大もうけする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「一山当てる」

2.投機的な事業などで好機を得て成功する。

出典:新明解国語辞典(三省堂)「一山当てる」

上記のとおり、「一山当てる」は投機などで成功し大儲けをすることです。

辞書の引用にも「投機」と言う言葉が使われていますね。「投機」とは、当たれば大きな利益が得られることを狙ってすることです。例えば、宝くじや、賭け事株や為替取引で利益を狙う事がこれに当たります。

つまり「一山当てる」は、宝くじなどで運よく大儲けしたり、株などの投資でチャンスに乗ってお金をもうける、と言う意味なのです。「運が良い」と言うニュアンスが含まれますから、実力で利益を得た時にはあまり使われません。

「一山当てる」の語源は?

次に「一山当てる」の語源を確認しておきましょう。

実は、「一山当てる」の「一山」は鉱山のことを指します。金や、銀の鉱山を見つけ採掘すると、大変な大儲けをすることができますね。つまり、「一山当てる」は、鉱山を掘り当てて大儲けをする、と言う比喩表現を使った慣用句なのです。

また貴重な鉱脈を掘り当てると言うことは、万に一つの幸運ですね。このことから「一山当てる」は、単に大儲けするだけではなく、幸運にも、運よく、と言うニュアンスが含まれるのです。

\次のページで「「一山当てる」の使い方・例文」を解説!/

「一山当てる」の使い方・例文

それでは「一山当てる」の使い方を実際の例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.一世一代の大勝負で競馬で一山当てたいと、人気のない大穴に大金を賭けることにした。
2.宝くじで一山当てたら、仕事なんてやめて左うちわで暮らせるのになあ。
3.借金までして投資で一山当てようとしてたらしいけど、残念な結果に終わり人生はそんなに甘くないとあなたもわかっただろう。

上記のように「一山当てる」は、運任せに賭け事や投資にお金をかけて大儲けすると言う文章に使われます。ただ大儲けする、と言うことではなく、運よく大儲けした、と言うニュアンスがあることに気をつけて使いましょう。

「一山当てる」の類義語は?違いは?

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「一山当てる」の類義語には「一攫千金」がふさわしいでしょう。

「一攫千金」

「一攫千金」は「いっかくせんきん」と読みます。良く使われる言葉ですから、なんとなく意味は分かるでしょう。

「一攫」とは、一掴みのこと。「千金」とは千両のことです。千両は大変な大金ですね。つまり、「一攫千金」とは、一度にたやすく巨額の利益を得ることのたとえなのです。

「一獲千金」と漢字で書くのは、本来は誤り。これは「攫」が常用漢字でないため「獲」を用いた誤用と言われています。正しく「一攫千金」で覚えた方が良いでしょう。 

それでは、「一攫千金」の使い方も例文で確かめてみましょう。

\次のページで「「一山当てる」の対義語は?」を解説!/

彼女は、趣味のパン作りで思いついた方法で便利グッズの発明をし、書籍まで出版し一攫千金を手に入れた。

「一山当てる」の対義語は?

「一山当てる」の対義語は、正確なものはありません。ですが、反対の意味に近い言葉に「貧乏くじを引く」があります。説明しましょう。

「貧乏くじを引く」

貧乏くじを引く」の読み方は「びんぼうくじをひく」です。どちらかと言えば年配の方が良く使われる言葉ですね。

「貧乏くじ」とは、他と比べてひどく不利益なくじのことを言います。また、実際の損害だけではなく、損な役まわりを引き受けてしまったと言う意味や、割に合わないことをさせられた、などの意味にも用いられますね。

「一山当てる」は直接金銭的な利益を意味しますので、正確な意味では対義語とは言えませんが、「運悪く、他と比べて損害を被ってしまった」と言う意味で使う場合には、反対の意味に近い言葉と言えるでしょう。

それでは、「貧乏くじを引く」の使い方も例文で確かめてみましょう。

グループの代表として研究会で発表する役になってしまった。とんだ貧乏くじを引かされたもんだ。

「一山」の色々な意味

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「一山当てる」の「一山」は、鉱山のことだと説明しましたね。しかし、「一山」を使った表現は「一山越える」や「一山いくら」などがあり、それぞれ違う意味を持っています。説明しましょう。

まず、単純に「一山」を、一つの山を指して使うこともあります。「近所の山を一山持っている」などと言いますね。

次に「山」を一つの困難や山場に例えることがあります。これは「一山越す」と言う表現でよく使われます。意味は「困難を一つ乗り越える」と言う事ですね。

もう一つは、山の形に積み上げたひとかたまり、と言う意味です。例えば果物屋野菜などを盛ったひとかたまりをよく「一山」と言いますね。
そして、「一山いくら」と言う表現を聞いた事があると思います。これは「一山」の価格、と言う意味ではなく、山のように盛って大体で値段をつけることから、取るに足らないもの、値段の安いもの、と言う意味で使われる言葉です。

\次のページで「「一山当てる」を使いこなそう」を解説!/

「一山当てる」を使いこなそう

この記事では「一山当てる」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「一山」が鉱山のことを指し、「当てる」は、鉱山を掘り当てると言う意味でしたね。つまり、運よく大儲けする、大成功する、と言うことですね。
「一山当てる」は、「幸運で」と言うニュアンスが含まれるため、宝くじや、競馬などのギャンブルで運よく大儲けしたときにぴったりの表現です。為替取引や株式投資でも、投機的な投資でしたら使って差し支えない言葉だと思います。しかし、会社の成長や利益を見込んで投資する場合、投機とは違うものだ、と考える人もいますから、「一山当てる」が失礼に当たる場合もあるでしょう。その点は気をつけましょう。

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【慣用句】「一山当てる」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「一山当てる」について解説する。

端的に言えば一山当てるの意味は「運よく成功して大儲けすること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は日本文学部卒の現役WEBライター、ヒマワリを呼んです。一緒に「一山当てる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ヒマワリ

今回の記事を担当するのは、日本文学科卒で現役ライターのヒマワリ。専攻は近代文学だが、古典からマンガまで幅広く読んでいる。受験生家庭教師の経験を生かして、「一山当てる」についてわかりやすく丁寧に説明していく。

「一山当てる」の意味や語源・使い方まとめ

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一山当てる」は「ひとやまあてる」と読みます。日常会話でもしばしば使われる慣用句ですから、聞いた事があるでしょう。しかし、「一山」とは、どんな山の事なのでしょうか。

それでは早速「一山当てる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一山当てる」の意味は?

まず初めに「一山当てる」の正確な意味を辞書からの引用で確かめてみましょう。「一山当てる」には、次のような意味があります。

1.投機などで当てて大もうけする。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「一山当てる」

2.投機的な事業などで好機を得て成功する。

出典:新明解国語辞典(三省堂)「一山当てる」

上記のとおり、「一山当てる」は投機などで成功し大儲けをすることです。

辞書の引用にも「投機」と言う言葉が使われていますね。「投機」とは、当たれば大きな利益が得られることを狙ってすることです。例えば、宝くじや、賭け事株や為替取引で利益を狙う事がこれに当たります。

つまり「一山当てる」は、宝くじなどで運よく大儲けしたり、株などの投資でチャンスに乗ってお金をもうける、と言う意味なのです。「運が良い」と言うニュアンスが含まれますから、実力で利益を得た時にはあまり使われません。

「一山当てる」の語源は?

次に「一山当てる」の語源を確認しておきましょう。

実は、「一山当てる」の「一山」は鉱山のことを指します。金や、銀の鉱山を見つけ採掘すると、大変な大儲けをすることができますね。つまり、「一山当てる」は、鉱山を掘り当てて大儲けをする、と言う比喩表現を使った慣用句なのです。

また貴重な鉱脈を掘り当てると言うことは、万に一つの幸運ですね。このことから「一山当てる」は、単に大儲けするだけではなく、幸運にも、運よく、と言うニュアンスが含まれるのです。

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