「懐を肥やす」の使い方・例文
それでは「懐を肥やす」の使い方を実際の例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.著作権のある書籍をコピーして、それを安価で売り懐を肥やしていたらしい。
2.地位を利用して裏取引のビジネスで懐を肥やすなんて、時代劇の悪代官みたいだね。
3.高価な追加課金のあるスマホアプリを作って、お金持ちに狙いをつけ懐を肥やしているという噂だよ。
例文の通り、「懐を肥やす」は、不正な手段であったり、後ろ暗い方法で、利益を得ていることに使われます。また、利益を得るだけでなく、その利益を蓄える、増やすと言う意味も含まれていますね。
悪い意味で使われる言葉ですから、間違って使わないように気をつけましょう。
「懐を肥やす」の類義語は?違いは?
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「懐を肥やす」の類義語は、「私腹を肥やす」がふさわしいでしょう。また、似た意味の四字熟語を使った「私利私欲を満たす」も説明します。
その1「私腹を肥やす」
「私腹を肥やす」の読み方は「しふくをこやす」です。小説などでも良く使われますし、横領などの不祥事のニュースなどで聞いた事があるでしょう。
「私腹(しふく)」は、「懐」と同じく、お金をしまうところ、つまり自分の財産や利益を表します。そして「懐を肥やす」と同じく、不正な手段で自分の財産を増やすことを言いますが、公の地位や立場を利用して、財産を増やす、と言う限定的な使われ方をする表現です。
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