国語言葉の意味

【慣用句】「案に相違する」の意味や使い方は?例文や類語を元広報紙編集者がわかりやすく解説!

その2「想定外の」

「想定外の」は、先に挙げた「思いもよらない」とよく似た意味を持っており、「案に相違する」の類義語と言えるでしょう。テレビ番組で、質問者の表示したキーワードをヒントに連想する言葉を回答者が答えるバラエティ番組がありますが、思ってもいない回答が飛びだして思わず笑ってしまうことがあります。

回答者独自のユニークな解釈があるようですが、やはり意図した答えとかけ離れている場合は「想定外の」回答と言えるでしょう。

その3「予想に反して」

「予想に反して」も、やはり自分の思っていたこととは違う結果であるという意味で「案に相違する」の類義語と言えるでしょう。例えば競馬でまったく注目されていなかった馬が一着に入ったときなどに「予想に反して」荒れた結果になることがあります。

上級者は血統、厩舎、これまでのレース履歴などから狙った馬券を買うことができますが、初中級者にはそのようなことはなかなかできません。そのような初心者が購入した馬券が当たれば、ジャンプして大喜びすることもよく理解できます。

「案に相違する」の対義語は?

次に「案に相違する」の対義語を見ていきましょう。

その1「案に落ちる」

「案に落ちる」は、こちらが考えていたとおりになることで「案に相違する」の対義語と言えますが、この言葉を使う人はまずいないでしょう。古典に類する読み物に使われることがあるくらいです。

例えば平安時代末期に成立したと思われる説話集『今昔物語集』には「何(いか)でか心を得ずして、基増(きぞう)が、あんにおちてかく言はれたるこそつたなけれ」との一節があります。現代の言葉にすると「(相手の)心がどうであるか気づかないで、基増(人の名前)が(相手の)思うつぼにはまって、このように言われてしまったのは愚かなことだ」という意味です。

この場合、「案に落ちる」「思うつぼ」という意味で使われています。

その2「案の定」

「案の定(じょう)」は今でもよく使われる言葉です。この場合の「案」「考え」とか「予想」を意味します。また「定」「そうと決まったこと」「確かなこと」という意味です。

つまり「案の定」とは「予想どおり確かなこと」を表します。「案の定」は本来、いい意味でも悪い意味でも使うことができる言葉ですが、どちらかといえば若干悪い意味で使われることが多い言葉だと言えるでしょう。

その3「思ったとおり」

「思ったとおり」「案に相違する」の対義語として最も意味がわかりやすいタイプの言葉ではないでしょうか。文字どおり「自分が考えていたとおり」という意味で、よい意味でも悪い意味でも使われます。

\次のページで「「案に相違する」の英訳は?」を解説!/

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