国語言葉の意味

【ことわざ】「一樹の陰」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校校舎長がわかりやすく解説!

その2「躓く石も縁の端」

躓(つまづ)く石も縁の端」ということわざもご紹介しましょう。これは石につまづくといった、本当に小さなことでも前世からの因縁(約束事)である、という意味です。石につまづくことすら因縁ならば、もはや私たちの人生すべてが因縁によって成り立っているといっても良いかもしれませんね。それこそが仏教の「縁」の考え方です。

「一樹の陰」の対義語は?

残念ながら「一樹の陰」の対義語はありません。もともと仏教の「どんなことにもつながりがある」という絶対的なおしえにもどづいていることわざですから、対義になる概念そのものが存在しないのです。

「一樹の陰」の英訳は?

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「一樹の陰」は仏教由来の考え方ですから、日本文化に興味がある外国の方に教えてあげると喜ばれるかもしれませんよ。英語ではどのように表現できるのか、見てみましょう。

「everything is preordained」

英語では「一樹の陰」のエッセンスである、「すべてはつながりを持っている」という部分を抜き出し、説明すると分かりやすいでしょう。「preordained」は「あらかじめ定められている運命、個人の意思とは無関係に決定している将来の出来事」といったニュアンスを表すことができる英単語です。「everything is preordained」で「すべてのものにはつながりがある」という意味を表します。

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「一樹の陰」は「影」と書かないように注意しよう。「陰」は日差しが何かに遮られてできた暗い部分を指すが、「影」は「陰」によってできている像や形に注目した言い方だからだ。英語でも「陰=shade」「影=shadow」と区別して使われている。せっかく新しい表現をインプットしても表現や漢字を正しく使えていなかったら元も子もないぞ。細かい点まで正しく覚えよう。

「一樹の陰」を使いこなそう

この記事では「一樹の陰」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「一樹の陰」とは仏教が源流となる考え方で、木の下で雨宿りをするような出会いですらつながりあいがもたらしたもの、前世からの因縁だという意味でしたね。「袖振り合うも多生の縁」ということわざと入れ替えて使えるということも分かりました。

今日でも人との出会いは「一期一会」と言いますよね。たくさんのつながりによってできたせっかくのご縁、無下にすることなく丁寧な人間関係を築いていきたいものです。

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