
「阿呆の三杯汁」の使い方・例文
「阿呆の三杯汁」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼女の実家の赤だしを使用したしじみ汁がおいしいからと言って、何杯もお代わりするのは阿呆の三杯汁で愚か者だ。
2.彼は最近疲労困憊しているが、阿呆の三杯汁と言わんばかりに食欲だけ旺盛だ。
3.彼は毎日ぼんやりしているが、阿呆の三杯汁というようにかなり食い意地が張っている。
4.朝食で出されたおかゆが非常においしかったので、阿呆の三杯汁と言われても連日何杯でも食べたいものだ。
例文のように、「阿呆の三杯汁」は汁物を何杯もおかわりすることは常識を知らないばか者であるということをたとえたことわざになります。例文1のように単に食事をおかわりする行為をあざけって使うのが一般的です。
その他例文2、3のように、大食いは愚か者のすることであるというようなニュアンスを含めた使い方や、例文4のように出された料理があまりにおいしかった場合に自虐のように使うこともできることわざとなっています。
このように「阿呆の三杯汁」はさまざまな状況で使うことができますが、実際の会話で直接使うと相手にマイナスの印象を与えてしまいかねないので使う場面は慎重に選びましょう。

「阿呆の三杯汁」ということわざについてある程度理解できただろうか。おいしい料理は何杯でもおかわりしたくなるものだが、相手に無礼だと思われないように注意しよう。食欲というものは自分一人ではどうにも抑えられない欲求であるがやみくもに食べ過ぎると周りからの評価が下がってしまいかねない。自分で使う時にも相手に悪い印象を与えないように十分配慮して使うことをおすすめするぞ。
「馬鹿の三杯汁」
「馬鹿の三杯汁」(ばかのさんばいじる)は「阿呆の三杯汁」と同じで、汁を3杯もおかわりするのは礼儀知らずのばか者であるということを意味することわざです。
「阿呆」か「馬鹿」の違いだけで意味は同じなので、どちらを使っても良いでしょう。
また地方によっては「馬鹿の三杯汁」ではなく、「ダラの三杯汁」ということもあるので覚えておくと役に立ちます。
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