端的に言えば目が行くの意味は「注目する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んです。一緒に「目が行く」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/八嶋弘毅
自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。
「目が行く」の意味は?
「目が行く」には、次のような意味があります。
心が引かれて、視線を向ける。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「目が行く」
誰でも好みのタイプの異性を見れば、自然に目が行くものです。これは人間の本能ですから防ぎようがありません。例え見知らぬ他人であっても、きれいな女性には目が行きますし、自分のタイプの男性につい目が行ってしまう女性もいるでしょう。なにかの拍子に話しかけられたりしたら緊張してしまいます。自分の好みの異性であればあるほど、そういう傾向が多いようです。
また目が行くのは、対象物が人間に限ったことではありません。美術館で絵画などの芸術作品を観にいったり、動画を見ていて興味を惹く内容だったら、やはり目が行くものです。気に入った動画は保存して何度も再生することでしょう。「目が行く」対象にはレベルの差こそあれ、あなたの好みが反映されるものです。
「目が行く」の語源は?
次に「目が行く」の語源を確認しておきましょう。まず「目」という言葉がどのようにしてできたか解説します。「目」は「見え」や「見(み)」が変化したものと考えるのが適当だと考えられるのが大勢の意見です。ただ「目」は「まなこ」とも表現されるため、それが変化して「め」となったとする考え方もあります。
「目」というのは物を見る機能を持つ器官です。その目がなにかに反応して視線が移動することを「目が行く」と言います。「目が行く」ものにはいろいろありますが、自分が少しでも興味を持つことであれば、異性であれ読み物であれ、すべてが対象になるのです。
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