国語言葉の意味

【慣用句】「言を俟たない」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

「年は争えない」を使用する際のポイント

「年は争えない」は「年には勝てない」「年が多いのは無視できない」という意味、「血は争えない」は「血筋がよいのは否定できない」という意味です。「争う」に可能の助動詞「れる」のついた「争われる」の打消し「争われない」も、同様の意味で用いられますが、発言が複雑なため、最近では「争えない」の方がよく用いられる傾向にありますよ。

その2「目に見えて」

「目に見えて」は結果が明白である様子を表し、「次の選挙で現職が負けるのはめにみえている」「ま行までくれば脱稿はもうめにみえているね」などのように「目に見えている」の形で述語として用いられます文字通りには目に見えるように明らかだという意味ですが、話者の主観的な判断として明白であるというニュアンスで、客観性の暗示はない点で「明らか」と異なりますよ。

「言を俟たない」の対義語は?

「言を俟たない」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「覚束ない」

「覚束ない」は物事が信用できない様子を表し、述語として用いられます「疑わしい」と同様、主体に懸念を示すことによってその反対を暗示する意味を持ちますよ。「このままでは成功はおぼつかない」では不成功、「優勝はおろか入賞もおぼつかない記録だ」では落選、「現場の早期復旧はとてもおぼつかない」では早期復旧不能が暗示されています

ただし、「疑わしい」よりは客観的な疑惑のニュアンスが少なく、特にはっきりした根拠もなく漠然と主観的に疑っている様子の暗示される表現となっていますよ。したがって「入賞はおぼつかない記録」は「入賞できないかもしれない」、「入賞は疑わしい記録」は「記録が悪いからたぶん入賞できないだろう」というニュアンスになります。

その2「分からない」

「分からない」は「分からない」を使った慣用句。「彼は助からないかもわからない」は「…かもわからない」という形になり可能性の低い推量を表します「…かもしれない」より俗語的で可能性も低いことが多いでしょう。

「君の事をどんなに心配したかわからない」は「どんなに…するかわからない」という疑問詞と動詞に呼応する形で用いられ、「非常に…する」という意味になります。「分からない」は「融通が利かない」や「頑固」「…かもしれない」など、それぞれの意味・用法によって他の語に置き換え可能ですが、それらの細かいニュアンスを表すことなく、とても客観的に漠然と話者の無力さを暗示しますよ。

その3「とんちんかん」

「とんちんかん」は応答・対応などが不適切である様子を表す表現。例えば「事情を知らずとんちんかんな返事をしてしまった」は「な」が付いて名詞にかかる修飾語になりますし、「受付の対応はとんちんかんだった」は「だ」が付いて述語になります。もともと鍛冶屋の金槌の音がトンチンカンとずれてさまざまに聞こえるところからできた擬態語ですが、現在では応答・対応・返答など質問や議題とまったく関係がなく不適切である様子を表し、困惑・不可解の暗示がありますよ。

「とんちんかん」は「ちぐはぐ」に似ていますが、「ちぐはぐ」は調和・合致しているべきものが合わない様子を表し、不快・違和感・慨嘆の暗示があります。そのため「君は言うこととやることがとんちんかんだね」は「発言も行動もどちらも不適切だ」、「君は言うこととやることがちぐはぐだね」は「発言と行動が合致しない」というニュアンスになりますよ。

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