端的に言えば「言を左右にする」の意味は「はっきりしたことを言わずその場をごまかす、言を左右に託する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「言を左右にする」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「言を左右にする」の意味は?
「言を左右にする」には、次のような意味があります。
あれこれ言い逃れて、はっきりしたことを言わない。
出典:コトバンク
「言を左右にする」は己の立場や態度、何かの返事などをそれとはっきり表明しなければならない場面において、どちらともつかない曖昧な態度を意図的に取って、はっきりとは返事しないことを意味する慣用句です。
「言を左右にする」の語源は?
次に「言を左右にする」の語源を確認しておきましょう。それでは「左」と「右」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「左」は工作の意味を表す「工」と、ひだりの手の形の文字とを合わせた字。工作の仕事を助ける意味を表します。
後に、工作の道具をもった右手のはたらきを助ける「ひだりて」の意味に使われるようになりました。また「右」は口とかばって助ける意味の音を示す文字とを合わせた字。口添えをして助ける意味を表します。後に、優れている意味を表す「優」の字と音が同じであり、右手の方が左手より優れていることから、「みぎ」の意味に使われるようになりました。
\次のページで「「言を左右にする」の使い方・例文」を解説!/