国語言葉の意味

「去年今年」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

その2「今さら」

「今さら」は適切な時機を逸している様子を表し、「自分が先にケンかを売っておいて、水に流してやるだなんて、いまさら何を言うか」「無理に頼んだ手前いまさら何を言うか」などのように述語にかかる修飾語として用いられますが、述語部分を省略する場合もありますそのとき初めて問題にする様子を表し、それまで何もしてこなかったことについて慨嘆や憤慨の暗示を伴い、しばしばもう間に合わないというニュアンスになりますよ。

「今さら」を使用する際のポイント

「彼は被害者の遺族に謝罪の手紙を書いたが、遺族にしてみれば何をいまさらという気持ちだろう」の「何を今さら」は慣用的な表現で、対応が遅れたことについて激しい憤慨の気持ちを表します

また、「今さら」は「今となっては」や「今頃」に似ていますが、「今となっては」は時機を逸したために生じた結果についてあきらめの暗示があるでしょう。「今頃」は時機を逸していることだけを表し、間に合わないかどうかには言及しません。したがって「今さら謝っても遅い」は「もう間に合わない」、「今ごろ謝っても遅い」は「もっと早く謝ればよかったのに」というニュアンスになります。

その3「今でこそ」

「今でこそ」は現在の状態が過去と正反対ではなはだしい様子を表します。「あいつ、いまでこそ社長だといばっているが、昔はひどい暮らしをしていたんだぜ」「私はいまでこそ病院通いをしているが、学生時代は陸上の選手として鳴らしたものだ」などのように「今でこそ…だが、昔(かつて)は…だった」という条件に呼応する形で用いられますよ。

現在と過去の状態が話者の価値観において正反対になっているところにポイントがあり、現在は好ましく過去は好ましくない場合と、現在は好ましくなく過去は好ましい場合があります「今でこそ」自体の意味としては現在の状態のはなはだしさを暗示しますが、必ず条件を作って後ろに過去を述べる述語がくるので、話者の力点は過去の方に置かれることになりますよ。また、「いま」を使った場合に比べて現在と過去の対照を誇張するニュアンスになります

「去年今年」の対義語は?

「去年今年」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「今」

「今」は「父はいま庭いじりをしています」「ハイキングにはいまがいちばんいい時期だ」などのように現在を表します指し示す時間にはかなりの幅があり、現時点、進行・継続している状態、現在の季節、現代などがありますよ。「いま、物体と面の間の摩擦は無視できるとする」は数字や物理などで、前提を示すときに慣用的に用いる表現で、実際の時は問題にせず、当該の条件においてという意味を表します。「右から二人目がいまを時めく照ノ富士」の「今を時めく」は慣用的で、現在世間でもてはやされているという意味

「今」を使用する際のポイント

「うちの社長は貧乏から身を起こしたいま太閤だ」は「いま□□」という名詞の前に直接つく形で用いられ、□□には過去の有名人物が入ります過去の□□になぞらえられる人物という意味。この「今」は「ただいま」「このごろ」「もっか」などに似ていますが、「ただいま」は丁重な会話で「いま」の代わりに用いられますし、「このごろ」は時間の幅が広く、「もっか」は現在進行・継続の事柄についてのみ用いられます

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