この記事では「金の草鞋で尋ねる」について解説する。
端的に言えば「金の草鞋で尋ねる」の意味は「鉄の草鞋はいくらはいてもすりきれないことから、根気よく捜し回ること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「金の草鞋で尋ねる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

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仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「金の草鞋で尋ねる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「金の草鞋で尋ねる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「金の草鞋で尋ねる」の意味は?

「金の草鞋で尋ねる」には、次のような意味があります。

《いくら歩いても擦り切れない鉄製のわらじを履いて探す意から》辛抱強く探し回って歩く。得難い物事のたとえにいう。

出典:コトバンク

「金の草鞋で尋ねる」は鉄で作った草履は擦り切れることがないのでそれを履いて尋ね回るという意味で、根気よく人や物を探すことを意味する慣用句です。

「金の草鞋で尋ねる」の語源は?

次に「金の草鞋で尋ねる」の語源を確認しておきましょう。それでは「尋」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「尋」は右の変わった形と、左の変わった形とを合わせた字。右と左の手をのばした長さ、一ひろを表します。後に、たずねる意味の「訊」と音が同じであったことから、「さがしもとめる」「ききただす」の意味にも使われるようになりました

\次のページで「「金の草鞋で尋ねる」の使い方・例文」を解説!/

「金の草鞋で尋ねる」の使い方・例文

「金の草鞋で尋ねる」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。

1.彼女のような教養があって年上の相性の良い女房は金の草鞋で尋ねても、そうそう出会えるものではありません。

2.不動産屋の物件紹介であちこちの土地を金の草鞋で尋ね歩いた。新築一戸建てか賃貸の中古戸建て、またはマンションかひとつひとつ納得のいくまで嫁さんと話し合った。

例文1はことわざにもあるように奥さんにするなら年上がおすすめだということ。例文2からはベストな選択ができるまでとことん探し求めた様子が読み取れます。

「金の草鞋で尋ねる」の類義語は?違いは?

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「金の草鞋で尋ねる」と似たような意味をもつ言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「目新しい」

「目新しい」は「個性のない奴ほどめあたらしい商品にすぐ飛びつく」「こ車のデザインはめあたらしい」などのように今までに見たことがなく、変わっている様子を表します具体物について用いられることが多いですが、「彼の考えは何もめあたらしいものではない」のように抽象的なものについて用いられることもありますよ。新旧を問題にしているというよりは、今までに類似のものが存在していない珍奇さを暗示するので、新旧を比較する便脈では用いられません

\次のページで「「目新しい」を使用する際のポイント」を解説!/

「目新しい」を使用する際のポイント

したがって「この着物はあれより目新しい」は誤用となり、正しくは「この着物はあれより新しい」となります。珍奇という意味では「目新しい」は「珍しい」に似ていますが、「珍しい」が変わっていることについて貴重さ、違和感などの暗示を伴っているのに対して、「目新しい」はやや客観的で特定の感想は暗示されていないことが多い。そのため「南の海で目新しい動物を発見した」は誤用となり、正しくは「南の海で珍しい動物を発見した」となります。

その2「珍しい」

「珍しい」は「それはまだテレビがめずらしい時代のことだった」「北海道では真夏にストーブをたくこともめずらしくない」などのように見聞することが非常に少ない様子を表します特に価値を見出せない場合に用いますよ。

「めずらしく亭主の帰りが早いと思ったら、案の定雪が降ったわ」の「めずらしく…すると思ったら…だ」は慣用的な表現で、「…するのは普通でないが、その結果…となった」という意味の、因果関係を表す文になります。「(飲み屋で)いやあ、めずらしい所で会ったね」の「めずらしい所」は話者が相手を会う場所として「珍しい」のであって、場所自体が「珍しい」わけではありません

「珍しい」を使用する際のポイント

この場合には「意外な」などと似た意味になります。この「目新しい」に似ていますが、「目新しい」は単に見聞が初めてだというニュアンスであるのに対して、「珍しい」は初めて見聞することについて好奇心や違和感の暗示がある点が異なりますよ。

「珍しい」は「まれ」によく似ていますが、「まれ」は一個しかないものについては用いられません。また、「まれ」は同類のものが非常に少ないことをやや客観的に暗示し、貴重さの暗示はないことが多い。そのため「これは日本に一個しかないまれな標本だ」は誤用となり、正しくは「これは日本に一個しかない珍しい標本だ」となります。

「金の草鞋で尋ねる」の対義語は?

「金の草鞋で尋ねる」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「飽きやすい」

「飽きやすい」は「この年頃の子供は一つの遊びにあきやすい」「彼は物事にあきやすい性格だ」などのように人の性格が飽きがちで根気がない様子を表しますふつう「□□にあきやすい」という形をとり、ある人が□□という分野において根気のない性格であることを表します。したがって、人の性格全体を抽象的に表すことはまれで、その場合には「飽きっぽい」を用いることが多いでしょう。

その2「飽きっぽい」

「飽きっぽい」は「彼はあきっぽい性格だね」「彼女は何をやらせてもあきっぽくて長続きしない」などのように人の性格が飽きがちで根気がない様子を表します「…ぽい」は動詞の連用形について「…しがちである」という意味の形容詞を作る語尾「飽きやすい」よりもさらにマイナスイメージが強調される語です。「飽きっぽい」は「飽きやすい」に比べて、その人の性格全体を評するニュアンスが強く、特定の分野に飽きがちであることを意味することは少ないでしょう。

\次のページで「「金の草鞋で尋ねる」の英訳は?」を解説!/

「金の草鞋で尋ねる」の英訳は?

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「金の草鞋で尋ねる」の英訳にはどのようなものがあるのでしょうか。英語で「金の草鞋で尋ねる」と言い表す時の例をさっそく見ていきましょう。

「ask with slippers of gold」

「ask with slippers of gold」は「金の草鞋で尋ねる」という意味です。「He decided to ask with slippers of gold」で「彼は金の草鞋で尋ねることにした」と言い表すことができますよ。

「金の草鞋で尋ねる」を使いこなそう

この記事では「金の草鞋で尋ねる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「金の草鞋で尋ねる」は鉄で作った草履は擦り切れることがないのでそれを履いて尋ね回るという意味で、根気よく人や物を探すことを意味する慣用句だと解説しましたね。ちなみに「金の草鞋で尋ねる」と同異義語の表現に「一心不乱」が挙げられます。「一心不乱」は心を集中する様子を表しますよ。また、「一心不乱」はある目的を達成するために、心を集中してある行為を行う様子を表す語で、その熱中のしからは、しばしば静かでひたむきな暗示があります。そのため、大きな音声を伴う熱意にはふつう用いられません

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【慣用句】「金の草鞋で尋ねる」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

この記事では「金の草鞋で尋ねる」について解説する。
端的に言えば「金の草鞋で尋ねる」の意味は「鉄の草鞋はいくらはいてもすりきれないことから、根気よく捜し回ること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
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仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「金の草鞋で尋ねる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「金の草鞋で尋ねる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「金の草鞋で尋ねる」の意味は?

「金の草鞋で尋ねる」には、次のような意味があります。

《いくら歩いても擦り切れない鉄製のわらじを履いて探す意から》辛抱強く探し回って歩く。得難い物事のたとえにいう。

出典:コトバンク

「金の草鞋で尋ねる」は鉄で作った草履は擦り切れることがないのでそれを履いて尋ね回るという意味で、根気よく人や物を探すことを意味する慣用句です。

「金の草鞋で尋ねる」の語源は?

次に「金の草鞋で尋ねる」の語源を確認しておきましょう。それでは「尋」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「尋」は右の変わった形と、左の変わった形とを合わせた字。右と左の手をのばした長さ、一ひろを表します。後に、たずねる意味の「訊」と音が同じであったことから、「さがしもとめる」「ききただす」の意味にも使われるようになりました

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