
「一家を成す」の使い方・例文
「一家を成す」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.まだまだ子どもだと思っていた息子が、昨年結婚して一家を成した。
2.中学時代に同じクラスだった友人が、現代アートで一家を成した。
3.鎌倉時代研究で一家を成した歴史家の書籍を読んだ。
1つ目の例文は、「家庭を持つ」という意味で「一家を成す」を使っています。息子が結婚して独立し、自分の家庭を持ったということですね。
2と3の例文での「一家を成す」は、「権威となる」という意味で使用されています。2つ目の例文は、「現代アート」という芸術分野で活躍し、信頼され優れた存在として認められたという意味です。同じように3の例文は、鎌倉時代の歴史研究で権威となった人の本を読んだ、ということになります。
その1「所帯を持つ」
「所帯を持つ」は、「独立した家庭を持ち生計を営む」という意味の言葉です。「家庭を持つ」の意味で「一家を成す」の類語と考えてよいでしょう。一般的には「結婚して家庭を持つこと」を指す場合が多いようです。
同様の意味を持つ言葉で「身を固める」があり、こちらも「結婚して家庭を持つこと」を表します。
その2「大家」
「大家」は「たいか」と読み、「その道で特にすぐれた人」という意味です。「権威となる」の意味における「一家を成す」の類語としては、「日本文学の大家とよばれる」、「彼は歴史学の大家だ」などと使うとよいでしょう。
\次のページで「その3「大成する」」を解説!/