
その2「眉をひそめる」
「眉をひそめる」は怪訝に感じたり、不愉快な気分になったことを表す慣用表現です。「眉根を寄せる」とよく似た表現ですが、こちらは眉間にしわを寄せる様子を表現しています。また「眉根を寄せる」よりも、より怪訝に思っているニュアンスが強い点に注意していきましょう。
その3「険しい表情」
「険しい表情」は人が怒ったとき・緊張しているときの、荒々しい表情を示す言葉です。こちらも「眉根を寄せる」と同じように、人の表情のこわばりを表現することができます。強い緊張や怒りから、眉根を寄せ、目つきは鋭く、唇をぐっと引き結んだ表情を指してよく使われている言葉です。
「眉根を寄せる」の対義語は?
つづいて「眉根を寄せる」の対義語についても確認していきましょう。「眉根を寄せる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。
「愁眉(しゅうび)を開く」
「愁眉を開く」は悲しみ・不安・心配事などがなくなり、安心して表情がやわらぐ様子を表した言葉です。「眉根を寄せる」は心配事・怒りなどから眉根が自然と寄る様子を表していましたが、こちらは逆にそうして力が入っていた眉を開く様子を表現した用語となっています。
意味としても「眉根を寄せる」とは逆の、心配事などがなくなり安心する様子を意味しており、ちょうど対象的な意味となっていますね。固くなっていた表情がふっとやわらぐイメージの言葉です。こちらもあわせて覚えておきましょう。
「knit one’s brows」
「knit one’s brows」は直訳すると眉を編むという意味になりますが、こちらは心配事や不機嫌な気持ちによって眉を八の字にする様子を表現した英単語です。こちらは日本語の「眉根を寄せる」とほとんど同じ意味を表現することができる慣用句となっています。
また他に「frown」という英単語も、眉根を寄せるとよく似た意味を表現することができる単語です。こちらも人が難しい顔・しかめっ面をしている様子を表現する単語となっています。こちらもあわせて覚えておきましょう。
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