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【慣用句】「一席設ける」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「一席設ける」の使い方・例文

「一席設ける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

・先生が退院されたので、快気祝いに研究会の仲間で一席設けることになった。幹事が当時行きつけだった店の名前を忘れてしまい、記憶をたどるのに苦労したそうだ。

・編集部として一席設けてじっくりお話ししたいので、ご都合の良い日時とあわせてお店についてご要望があれば知らせください。

「宴会」「宴席」という言葉からイメージするとおり、「一席設ける」という場合、この席は酒席、つまり通常はお酒を伴います。もちろん下戸の人もいますが、宴会はたいてい夜に開かれることもあり、お酒を全く出さないお店が使われることはまずありません。「酒食を共にする」というように、一緒にお酒を飲み、美味しい食事をして親睦を深めると仕事もうまく進むというのが従来の日本的な会社でのコミュニケーション方法だったのでしょう。

とはいえ、最近は働き方改革の影響もあり、懇親会や慰労会としてランチタイムにご飯だけの会合が設定されることも増えてきました。お昼なら家族との時間を邪魔しませんし、酔って醜態をさらすこともなさそうで、歓迎している人も多いのではないでしょうか。

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俺なんか、「お礼に一席設けました」と言われてごちそうになると、ロクなことはない。たいてい無理難題を押しつけられるから、今じゃ警戒するようになってしまったよ。勉強のことなら何でも聞ける便利な相談相手にされてしまうから嫌になるよ。

バブルのころはそれこそ「一席設ける」機会が多くて、営業マンは毎晩接待で大変だったらしいな。ライバル企業と差別化するために、取引相手の好みのお店をリサーチするのも一苦労だったと聞くぞ。今は交際費もそれほど出ないと聞くし、テレワークなど働き方もいろいろだ。接待用に特化していた飲食店なんかはサービス面でも工夫を重ねて生き残ってるんだろうな。

「一席設ける」の類義語は?違いは?

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「一席設ける」と似た意味で使える表現を見ていきましょう。もちろん「パーティーを開催する」「飲み会を開く」「接待を準備する」などでもかまわないのですが、せっかくですからちょっと文学的な表現を紹介します。

「宴を張る(えんをはる)」

「宴」一文字だと「うたげ」と読みたくなりますが、ここでは「宴会」のときと同様「えん」と読み、飲食や歌舞をして遊び楽しむことを指します。「張る」は広がる、いっぱいにするといったイメージの強い語ですが、「開く、設ける」という意味も。ですから「一席設ける」と同じ意味になるのですね。なお、この「えん」は「筵」という字が使われることも。訓読みは「むしろ」で「風流な会合などの席」の意味がありますよ。

少々古いイメージもあり「宴を張る」はそう多く使われるわけではありません。皆さんは、もし目上の人や年長者が使った場合に意味が分かれば十分です。

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