この記事では「目の前が暗くなる」について解説する。

端的に言えば目の前が暗くなるの意味は「お先真っ暗」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「目の前が暗くなる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「目の前が暗くなる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目の前が暗くなる」の意味や語源・使い方を一覧で見ていきましょう。また「目の前が暗くなる」は慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「目の前が暗くなる」の意味は?

「目の前が暗くなる」というキーワードをネット上の辞典・辞書「コトバンク」で検索してみると、次のような記載があります。

1.めまいがして何も見えなくなる。転じて、希望が絶たれるなどしてどうしてよいかわからなくなる。目の前が真っ暗になる。「取引停止の知らせに―・る」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目の前が暗くなる」

「目の前が暗くなる」はめまい・立ちくらみが原因で視界が暗くなること、また転じて強いストレスを受けて呆然とし、希望が持てなくなる様子を意味しています。どちらの意味で使われているかは、文脈から随時判断していく必要があるため注意しましょう。

学校を退学になる・リストラの通知を受ける・兵士招集の赤紙を受け取るなど、その後の人生を左右してしまうような岐路に立たされたとき、先のことに希望が持てず、あまりのショックで目の前の光景が遠のくような感覚を覚えます。「目の前が暗くなる」はこうした場面を表して使われている言葉です。

「目の前が暗くなる」の語源は?

次に「目の前が暗くなる」の語源を確認しておきましょう。先述のとおり、「目の前が暗くなる」はめまいや立ちくらみが起きた時の視界が暗転する様子から生まれました。そこから意味が転じて、自身の将来の見通しが立たなくなった時に使われるようになっていきます。

今後も今まで通り過ごせるだろうと思っていたのに、退学・リストラなどを受け、突然人生の先がわからなくなった。「目の前が暗くなる」はこうした人生の先を目の前と比喩した表現となっています。

\次のページで「「目の前が暗くなる」の使い方・例文」を解説!/

「目の前が暗くなる」の使い方・例文

「目の前が暗くなる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.これと決めていた第一志望の大学に落ち、目の前が暗くなる。
2.20年間勤めていた仕事をクビになり、目の前が真っ暗になった。
3.喧嘩別れして離れていた母が事故で死んだと聞き、目の前が暗くなった。

「目の前が暗くなる」は例文のように先行きの見通しが立たなくなった時、激しいショックを受けた時などに使われています。また強調表現として「目の前が真っ暗になる」と表現されることも

あまりの出来事に自分の人生に希望が持てなくなり、これから先どうしたらいいのかわからなくなる。「目の前が暗くなる」はこうした状況に立たされた時の心境を表現した慣用句です。

「目の前が暗くなる」の類義語は?違いは?

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続いて「目の前が暗くなる」のその他類義語について確認していきましょう。似た状態を表す単語をいくつかピックアップしました。よく似た表現との違いを確認することで、「目の前が暗くなる」という言葉の意味をより深く理解することができます。

その1「お先真っ暗」

「お先真っ暗」は先の見通しがまったく立たないことを意味する単語です。こちらも「目の前が暗くなる」と同じように、将来のことがわからなくなってしまった時に使われています。前方が暗闇で何も見えない様子から来ており、「目の前が暗くなる」と非常によく似たタイプの単語ですね。

\次のページで「その2「頭が真っ白になる」」を解説!/

その2「頭が真っ白になる」

「頭が真っ白になる」は極度の緊張や激しいショックを受けて、考えることができなくなる様子を表す単語です。壇上でのスピーチなど緊張する場に立ち、言葉が出ず何も考えられなくなってしまう。親しい人が事故にあったと聞いて、考えることができなくなる。「頭が真っ白になる」はこうした場面で使われています。

その3「雲行きが怪しい」

「雲行きが怪しい」は物事の成り行きが、どうも悪い方向に向かいそうだという意味の単語です。「目の前が暗くなる」と同様に先行きへの不安を表した単語となっていますが、こちらはショッキングなニュアンスはなく、よりぼんやりと将来に不安が起こった時に使われています。

「目の前が暗くなる」の対義語は?

つづいて「目の前が暗くなる」の対義語についても確認していきましょう。「目の前が暗くなる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から分類してみると次の単語が思い浮かびます。

「道が開く」

「道が開く」は問題の解決法がわかるようになる、進路を塞いでいたものがなくなって進みやすくなる、将来がよい方向に進むことを感じるという、三つの意味の単語です。「目の前が暗くなる」はこれから先のことがわかなくなり、将来に強い不安を感じるという意味がありました。

「道が開く」は将来がよい方向に向かうという、希望を感じる意味をもっており、ちょうど「目の前が暗くなる」と対象的な関係となっています。また「道が開く」は「道が開ける(ひらける)」と書かれることも。こちらの情報もあわせて覚えておきましょう。

「目の前が暗くなる」の英訳は?

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つづいて「目の前が暗くなる」の英語訳についても確認していきましょう。

「There's no light at the end of the tunnel」

「There's no light at the end of the tunnel」は直訳して「トンネルを抜けた先に光がない」、目の前が暗いと同様に先行きの暗さを表現する英単語です。こちらは「the light at the end of the tunnel」という希望の光を表す、よく使われるフレーズの否定形となっています。こちらもあわせて覚えておきましょう。

\次のページで「「目の前が暗くなる」を使いこなそう」を解説!/

「目の前が暗くなる」を使いこなそう

この記事では「目の前が暗くなる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「目の前が暗くなる」はめまい・立ちくらみなどで眼前が暗転する様子から転じて、人生の先が暗く見えなくなってしまうことを意味する単語でした。また強調表現に「目の前が真っ暗になる」があります。

また類義語には「お先真っ暗」、「頭が真っ白になる」、「雲行きが怪しい」などがありました。それぞれ少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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【慣用句】「目の前が暗くなる」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「目の前が暗くなる」について解説する。

端的に言えば目の前が暗くなるの意味は「お先真っ暗」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「目の前が暗くなる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「目の前が暗くなる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目の前が暗くなる」の意味や語源・使い方を一覧で見ていきましょう。また「目の前が暗くなる」は慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「目の前が暗くなる」の意味は?

「目の前が暗くなる」というキーワードをネット上の辞典・辞書「コトバンク」で検索してみると、次のような記載があります。

1.めまいがして何も見えなくなる。転じて、希望が絶たれるなどしてどうしてよいかわからなくなる。目の前が真っ暗になる。「取引停止の知らせに―・る」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目の前が暗くなる」

「目の前が暗くなる」はめまい・立ちくらみが原因で視界が暗くなること、また転じて強いストレスを受けて呆然とし、希望が持てなくなる様子を意味しています。どちらの意味で使われているかは、文脈から随時判断していく必要があるため注意しましょう。

学校を退学になる・リストラの通知を受ける・兵士招集の赤紙を受け取るなど、その後の人生を左右してしまうような岐路に立たされたとき、先のことに希望が持てず、あまりのショックで目の前の光景が遠のくような感覚を覚えます。「目の前が暗くなる」はこうした場面を表して使われている言葉です。

「目の前が暗くなる」の語源は?

次に「目の前が暗くなる」の語源を確認しておきましょう。先述のとおり、「目の前が暗くなる」はめまいや立ちくらみが起きた時の視界が暗転する様子から生まれました。そこから意味が転じて、自身の将来の見通しが立たなくなった時に使われるようになっていきます。

今後も今まで通り過ごせるだろうと思っていたのに、退学・リストラなどを受け、突然人生の先がわからなくなった。「目の前が暗くなる」はこうした人生の先を目の前と比喩した表現となっています。

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