「助長」
対義語として挙げられるのは「助長」です。ご紹介しませんでしたが、「水を掛ける」の類義語の1つである「阻害」の対義語として覚えた方がわかりやすいかもしれません。意味としては「力を添えて、ある物事の成長や発展を助けること。また、ある傾向をより著しくさせること。」ですから、「力を添える」という状況と、「成長・発展」という成功を感じさせる含意がありますね。
「throw cold water on」
「水を掛ける」に近い英語の言い回しが「throw cold water on」です。日本語と同じように「水」(water)が含まれていますから、覚えやすいですね。
意味としてはどちらかというと類義語の「水をさす」に近く、議論や話の邪魔をするという際に使うこともあれば、場を白けさせるといった雰囲気や気分にも用いることがあります。以下に例文を見てみましょう。
・We were discussing cost reduction to solve the problem, but I leapt as if I were throwing cold water on it.
解決するためにコスト削減の議論をしていたのに、それに自分は水を掛けるように議論をジャンプさせてしまった。
・“ We sell Western-style, domestically produced, high-grade premium tombstones throughout Japan.” ”I’m sorry to be throwing cold water on it, but I’m looking for the stylish type.“
「当店は洋風かつ国産・高級のプレミアム墓石がデザインの特長で、全国で販売しております。」「水を掛けるようだけど、私はスタイリッシュなタイプを求めているのよね。」
「水を掛ける」を使いこなそう
この記事では「水を掛ける」の意味・使い方・類語などを説明しました。簡単に復習しておきましょう。
「水を掛ける」は順調に進んでいた物事に対して邪魔をし、失敗させるということを表現する際に使用する言葉でした。ビジネスでもプライベートでも自己主張は大事ですが、あまりに「水を掛ける」ことが多いと信頼を失うことがありますから、気をつけた方が良いでしょうね。