1. 彼は能力も自信も安心感もある素晴らしい人なんだけど、議論に水を掛けることが多くてね。
2. せっかくお客様のご要望や質問をまとめながら順調に来たのに、あなたが話に水を掛けたせいで他社に取られてしまったわ。
3. もう少しというところで水を掛けたのはあの上司だ。
どの例文にも「上手くいっていた」という状況と、「失敗」や「中断」といった結果が共通していることがわかりますね。また「水を掛ける」は例文の1と2のように「議論」や「話」といった言葉とセットで使われることが多いですが、例文3のように単独で使うことも可能です。
1. 「水をさす」
最初の類義語が同じ「水」を使用した「水をさす」です。念のため意味を国語辞書で確認しておきましょう。
1. 水を加えて薄くする。
2. 仲のいい者どうしや、うまく進行している事などに、わきから邪魔をする。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「水をさす」
料理などで1の意味を使うことがありますが、「水を掛ける」の類義語としては2の意味となります。「水を掛ける」は「議論」や「話」といった単語とセットで用いられることが多かったのに対し、「水をさす」は「気分」や「雰囲気」といった心の動きに対しても用いられることが多い言葉でしょう。
なお「水を差す」と漢字で表記することも多いですが、意味としては同じです。
\次のページで「2. 「足を引っ張る」」を解説!/