国語言葉の意味

【慣用句】「論を俟たない」の意味や使い方は?例文や類語を元校閲者が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「論を俟たない」について解説する。

端的に言えば「論を俟たない」の意味は「もちろん」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んだ。一緒に「論を俟たない」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Maicodori

建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「論を俟たない」の意味をわかりやすく伝える。

「論を俟たない」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 55190197

それでは早速「論を俟たない」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「論を俟たない」の意味は?

「論を俟たない」には、次のような意味があります。

自明であって、論じるまでもない。当然である。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「論(ろん)を俟(ま)たない

「論を俟たない」は「ろんをまたない」と読み、当たり前のことや特に証明することのないこと、議論する意味のないことや、そのさまに対して使用します。「証明する必要もない」「当然」という強いニュアンスを持っている言葉ですので、やんわりと言うというよりは、キッパリと断固たる決意で断言する際に使うことが多いです。断ったり、否定したりする際に使うことも多いでしょう。

「論を俟たない」の語源は?

次に「論を俟たない」の語源を確認しておきましょう。言葉の通り「論」と「俟たない」がくっついた言葉ですが、「論」は言葉の通り「議論」「論議」や「物事の筋道」を表しています。

では「俟たない」とはどのような意味なのでしょうか?実は「俟つ」の否定形で、多くの辞書では同じ読み方を有する「待つ」の意味と厳密に使い分けてはいないようです。念のため、国語辞書で意味を確認してみましょう。

1. 物事・人・時が来るのを予期し、願い望みながら、それまでの時間を過ごす。また、用意して備える。

2. しようとする動作を途中でやめる。普通、相手に要求する形で用いる。

3. 相手の反応や態度がわかるまで静観する。

4. (「俟つ」とも書く)それを頼りにしてまかせる。望みを託する。期待する。

5. (「俟つ」とも書く)(「…をまたない」の形で)…するまでもない。その必要がない。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「待つ

国語辞書における4や5の意味が今回は該当し、「俟つ」は「頼る」「期待する」という意味を持っていますから、その否定形は「その必要がない」となりますね。この言葉が「論」と結合して、「議論する必要が無い」という意味を有する「論を俟たない」となりました。

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