
端的に言えばピリオドを打つの意味は「終わらせる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生ライターの「むかいひろき」を呼んです。一緒に「ピリオドを打つ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間日本語教師として働いた経験を持つ大学院生。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「ピリオドを打つ」の意味は?
「ピリオドを打つ」には、次のような意味が国語辞典に掲載されています。
続いてきたことを終わりにする。終止符を打つ。「独身生活に―・つ」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ピリオドを打・つ」
「ピリオドを打つ」は、「続いてきたことを終わりにする」という意味の慣用句です。ピリオドは英語などの外国語で文末を示す記号「.」を意味します。
この「ピリオドを打つ」は、自然の流れで終わってしまったようなことには使用できません。自分や誰かが意図的に物事を終わらせた場合に使用できます。
「ピリオドを打つ」の語源は?
次に「ピリオドを打つ」の語源を確認しておきましょう。
「ピリオドを打つ」の正確な語源は分かっていません。ただ、英語や外国語の文章で、文を終わらせるためにピリオド(.)を書くことを「ピリオドを打つ」と言います。ここから派生したということは間違いないでしょう。
意外と古くから用いられていた言葉で、太平洋戦争以前の1931年の『混血児ジョオヂ』という本には、「何か生活にピリオドを打った事業のやうに思へて」という文が登場しています。
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