この記事では「シルバーシート」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「priority seat」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾の元講師で、受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「シルバーシート」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「シルバーシート」の意味と使い方は?

「シルバーシート(silver seat)」をそのまま直訳すると、「銀色の座席」となりますね。しかし実際の「シルバーシート」は必ずしも「銀色」というわけではなさそうです。それでは、「シルバーシート」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「シルバーシート」の意味

「シルバーシート」には、次のような意味があります。

《(和)silver+seat》電車・バスなどで、老人やからだの不自由な人のための優先座席。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「シルバーシート」

「シルバーシート」の使い方・例文

「シルバーシート」とは電車などに設けられた優先座席のこと。1973年、当時の国鉄が高齢者専用シートを導入した際、余っていた新幹線の座席用シートの布を流用して高齢者専用シートを作りました。その布が銀色だったことが「シルバーシート」という名の由来だそうです。

次に「シルバーシート」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.この車両には、4か所にシルバーシートがあります。
2.シルバーシートは高齢者だけではなく、妊婦や体の不自由な人なども利用できます。
3.最近ではシルバーシートと言うより、優先座席と言う方が一般的になってきた。

\次のページで「「シルバーシート」の英語での表現は?」を解説!/

「シルバーシート」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

日本語で「シルバー」は高齢者の意味がありますね。しかし英語の「silver」は「銀色」という意味で、特に「高齢者」という意味はありません

「シルバーシート」の英語表現

「シルバーシート」は英語では「priority seat」と言います

「priority」は日本語でも「プライオリティ」と言いますが、「優先」という意味。「seat」は「座席」なので「priority seat」で「優先座席」の意味になります。

日本で優先座席のことを「シルバーシート」と呼んだのは座席の色が銀色だったことから。つまり「silver seat」というのは和製英語だということです。

1.We will set up priority seats on the local bus.
路線バスにシルバーシート(優先座席)を設けます。

2.Priority seats are not only for the elderly.
シルバーシートは、ご高齢の方だけのものではありません。

3.Public transportation such as trains and buses frequently have priority seats.
電車やバスなどの公共交通機関には、優先座席が設けられている場合が多い。

「priority seat」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

次に紹介するのは、席を譲ることが礼儀にかなった行動だというようなニュアンスの表現です。

似た表現「courtesy seat」

「courtesy seat」でも「シルバーシート」の意味になります

日本の電車やバスなどの公共交通機関では、「シルバーシート」のことをどのように表記しているのでしょうか。実は会社によって違うようで、「priority seat」と「courtesy seat」の両方を見かけます。

「courtesy」には「礼儀」や「好意」などの意味があり、「courtesy seat」には座席を自分より必要としている人に譲るのは当たり前の礼儀だという意味が含まれていそうですね。

\次のページで「「シルバーシート」を英語で言ってみよう」を解説!/

1.I gave up a courtesy seat to the elderly.
私は年配の方にシルバーシートを譲った。

2.Passengers with small children can take courtesy seats.
小さなお子様連れの方は、シルバーシート(優先座席)にお座りいただけます。

3.A young man was sitting in the courtesy seat on the crowded train.
混雑した電車のシルバーシートに若い男の人が座っていた。

「シルバーシート」を英語で言ってみよう

この記事では「シルバーシート」の意味・使い方・英訳を説明しました。「シルバーシート」の意味を表すためには「priority seat」や「courtesy seat」を使えばいいでしょう。今や世界中の多くの国で「優先座席」が設けられていますが、それぞれの国によって文化が違うように「優先座席」に対する考え方も違います。必要としている人に席を譲らない場合、罰金を支払わなければならない国などもあるようですよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「シルバーシート」は英語でどう表現する?英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

「シルバーシート」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

日本語で「シルバー」は高齢者の意味がありますね。しかし英語の「silver」は「銀色」という意味で、特に「高齢者」という意味はありません

「シルバーシート」の英語表現

「シルバーシート」は英語では「priority seat」と言います

「priority」は日本語でも「プライオリティ」と言いますが、「優先」という意味。「seat」は「座席」なので「priority seat」で「優先座席」の意味になります。

日本で優先座席のことを「シルバーシート」と呼んだのは座席の色が銀色だったことから。つまり「silver seat」というのは和製英語だということです。

1.We will set up priority seats on the local bus.
路線バスにシルバーシート(優先座席)を設けます。

2.Priority seats are not only for the elderly.
シルバーシートは、ご高齢の方だけのものではありません。

3.Public transportation such as trains and buses frequently have priority seats.
電車やバスなどの公共交通機関には、優先座席が設けられている場合が多い。

「priority seat」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

次に紹介するのは、席を譲ることが礼儀にかなった行動だというようなニュアンスの表現です。

似た表現「courtesy seat」

「courtesy seat」でも「シルバーシート」の意味になります

日本の電車やバスなどの公共交通機関では、「シルバーシート」のことをどのように表記しているのでしょうか。実は会社によって違うようで、「priority seat」と「courtesy seat」の両方を見かけます。

「courtesy」には「礼儀」や「好意」などの意味があり、「courtesy seat」には座席を自分より必要としている人に譲るのは当たり前の礼儀だという意味が含まれていそうですね。

\次のページで「「シルバーシート」を英語で言ってみよう」を解説!/

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