国語言葉の意味

「幾ら何でも」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

その2「よもや」

「よもや」は可能性が非常に低いという判断を表す表現。「(雪の日の逢瀬)こんなに降るんですもの、あなたはよもやいらっしゃるまいと思っていました」「ちょっとした不注意がよもやこれほどの大惨事を引き起こすことになろうとは、誰も考えていなかった」は後ろに打消しや否定の表現を伴う述語にかかる修飾語の用法、「PL学園は初出場校によもやの緒戦負けを喫した」は名詞にかかる修飾語の用法です。

後者は優勝候補が初出場校に緒戦で敗退するという通常なら考えられないほど可能性の低い事態という意味やや古風なニュアンスのある表現で、若い人はあまり用いない傾向にあります

「よもや」を使用するときのポイント

また、物事の実現の可能性が非常に低いという主体の判断を表し、結果として物事は非常事態である暗示がありますよ。「君はよもや例の約束を忘れちゃいないだろうね」は詰問文で、相手が約束を忘れているという非常事態の可能性は非常に低いはずだという念押しのニュアンスがあり、危惧の暗示を伴います

「よもや」は「まさか」に似ていますが、「まさか」は「よもや」よりは実現の可能性が少しあり、必ずしも非常事態でない場合にも用いられますよ。そのため「君はよもや例の約束を忘れちゃいないだろうね」は「忘れることは絶対にあり得ないと信じているぞ」、「君はまさか例の約束を忘れちゃいないだろうね」は「忘れていないとは思うがね」というニュアンスになります。ちなみに「幾ら何でも」との違いは、「よもや」はやや古風なニュアンスのある表現で、若い人はあまり用いないという点ですよ。

「幾ら何でも」の対義語は?

「幾ら何でも」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「心から」

「心から」は心の奥底から行動する様子を表し、動詞にかかる修飾語として用いられます。「彼は孤児院の生活の中でこころから笑ったという記憶がない」は基本的な用法で、心の奥底から本気でという意味、「ご配慮こころから厚く御礼申し上げます」は程度を強調する様子を表しますよ。非常に、とてもという意味。また、全人格をあげてというニュアンスで誠意の暗示があり、全人格をあげて行動する真摯さをプラスに評価する日本文化ならでは語です。

その2「切に」

「切に」は真心をこめる様子を表し、「核実験廃止をせつに訴える」「御健康をせつにお祈りいたします」などのように述語にかかる修飾語として用いられます「祈る・願う・訴える」など他に働きかける心理行動について用いることが多く、全人格をあげてという意味で、切迫感と誠意の暗示がありますよ。「切に」は「ひたすら」に似ていますが、「ひたすら」は行動において他を顧みない一途さを暗示します。そのため「切に謝ってやっと勘弁してもらった」は誤用となり、正しくは「ひたすら謝ってやっと勘弁してもらった」となりますよ。

「幾ら何でも」の英訳は?

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「幾ら何でも」の英訳にはどのようなものがあるのでしょうか。英語で「幾ら何でも」と言い表す時の例をさっそく見ていきましょう。

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