
「恰も好し」の使い方・例文
「恰も好し」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.宅地取引の専門資格も持ち主任者として施工申請を行う友人の中岡が、恰もよし、晴れ間が見えてきたぞとコメントした。
2.松下幸之助恰は恰もよし売り上げが増加したと喜んだ。
3.防火管理者の稲盛和夫は先憂後楽な代表で、電波障害や建物の危機時も建築技士や大工職人に相談する。恰もよし、社長に役員などの要職を歴任された。
例文1からはようやく天気が良くなり、作業が開始できると皆に連絡している様子が伺えます。例文2は社長が喜びの声をあげている場面。また、例文3からはとても仕事のできる人であることが読み取れますね。
その1「ちょうど」
「ちょうど」は基準に合致している様子を表し、時刻や数量を表す名詞の後ろ、名詞にかかる修飾語、動作や状態にかかる修飾語、述語などになります。客観的な表現で特定の感情を暗示しません。例えば「あなたがちょうど一万人目の入場者です」は時刻や数値が切りのいい値であることを表しますし、「お前、いくつになったんだ?あなたと六つ違いだからちょうどよ」の場合は年齢が四十歳・五十歳などの区切りの年であることを表します。
「キャンペーン期間中ですから、ちょうどでけっこうですよ」は値段が小銭のない金額をいう意味。この場合には「ジャスト」に似ていますが、「ジャスト」は若い人中心に用いられるくだけた表現で、具体的な時刻や数値以外には用いられません。「原稿は今ちょうど書き上げたところだ」は話者が問題にしている時機に合致している様子を表します。
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