国語言葉の意味

【慣用句】「外でもない」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

「単に」を使用する際のポイント

また、「雅子はたんに踊るだけでなく演技もできる」は躍るだけではたいしたことはないが、その他に演技もできるという意味。「単に」は「ただ」に似ていますが、「ただ」は客観的で一つの物事しかないことについて侮蔑の暗示はありません。そのため「ここまで来たら、単に運を天に任せるだけだ」は誤用となり、正しくは「ここまで来たら、ただ運を天に任せるだけだ」となりますよ。なお「外でもない」との違いは、「単に」は軽い侮蔑の暗示があるという点です。

その2「ただ」

「ただ」は「何を聞いても少女はただ泣くばかりだった」「彼女はただ言われたとおりに動いたに過ぎない」などのように一つの事に限定する様子を表しますふつう述語にかかる修飾語として用いられますが、名詞にかかる修飾語になる場合もありますよ。

しばしば「だけ」、「ばかり」、「…に過ぎない」などの限定を表す表現を伴う。また、一つの物事だけで他にないことを表しますが、表現自体はとても客観的で特定の感情は暗示されていません限定を強調したい場合には「ただただ」を用いますが、「ただただ」は述語にかかる修飾語として用いられるだけで条件句にはなりません

「ただ」を使用する際のポイント

この「ただ」は「ひたすら」「もっぱら」や「単に」などに似ていますが、「ひたすら」には他をかえりみない頑固さと切迫感の暗示がありますし、「もっぱら」は全体の中の主要な部分というニュアンスがあります。そして「単に」は限定された物事について軽い侮蔑の暗示がありますよ。したがって「慶子はただ踊るだけでなく演技もできる」は「踊りと縁起の両方ができる」、「慶子は単に踊るだけでなく演技もできる」は「踊りだけではたいしたことないが演技もできる」というニュアンスになります。ちなみに「外でもない」との違いは、「ただ」は特定の感情は暗示されないという点です。

その3「まさに」

「まさに」は当然である様子を表し、「名義のいかんに関係なく、金を受け取った議員本人こそまさに責任を負うべき人間だ」などのように「まさに…べし」の形で当然を表す表現に呼応しますかたい文章語で日常会話には用いられず、しばしば「□□とはまさにかくあるべし」のような引用の形で用いられますよ。判断は主観的であって納得の暗示を伴います。この「まさに」は「当然」に似ていますが、「当然」は誰が考えても同じ結果になるという論理的な帰結に基づいており確信の暗示があるでしょう。なお「外でもない」との違いは、「まさに」はかたい文章語で日常会話には用いられないという点です

「外でもない」の対義語は?

「外でもない」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

「そればかりか」

「そればかりか」はさらに付け加える様子を表します。「日が暮れてそればかりか雪まで降ってきた」「彼は借金で首が回らない。そればかりか家賃滞納で追い立てを食っているそうだ」など述語にかかる修飾語として用いられますよ。ふつう好ましくないことの上にまた別の好ましくないことが付け加わる場合に用いられ、全体として好ましくない程度が高まることについて慨嘆・不快などの暗示がこもります

また、「そればかりか」は「おまけに」「そのうえ」「それに」「しかも」「さらには」などに似ていますが、「おまけに」は好ましいことについても用いられますし、「そのうえ」は客観的で特定の感情を暗示しません。「それに」は付け加わった事柄が全体にとって軽い意味しかもたない暗示がありますし、「しかも」は反対に付け加わった事柄が全体にとって重要な意味を持つ暗示があります。そして「さらには」は最終的に添加する暗示があるでしょう。

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