

端的に言えば「全くもって」の意味は「まったくを強めて言う語」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「全くもって」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker
仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。
「全くもって」の意味は?
「全くもって」には、次のような意味があります。
[副]「まったく」を強めた言い方。本当に。実に。
出典:コトバンク
「全くもって」は好ましくない実感を表明する様子を表します。くだけた会話ではしばしば「ったく」と発音されますよ。
「全くもって」の語源は?
次に「全くもって」の語源を確認しておきましょう。それでは「全」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「全」は玉を表す「王」と、美しい意味の音を示す「入」とを合わせた字。色も形も全て整って美しい玉のことから、「そろっている」「すべて」の意味に使われるようになりました。
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