国語言葉の意味

「悪くすると」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

「いけない」を使用する際のポイント

「会社の経営は円高のあおりでいけなくなった」の例では状況がよくないという意味で、「まずい」が現在の状況についていうニュアンスがあるのに対して、「いけない」は将来にわたる希望のなさについていうニュアンスがあります。また、より俗語的には「やばい」がよく用いられますよ。なお「悪くすると」との違いは、「いけない」は「失敗した」という意味を直接的に表現している点です。

その2「まずい」

「まずい」は「まずいときに彼が現れたもんだ」「まずいことに彼のミスは部長に知られてしまった」などのように自分にとって都合が悪い様子を表しますよ。客観的に見て不都合という意味ではなく話者にとって都合が悪いという意味です。「例の見積もり通らなかったよ。まずいなあ、課長になんて言い訳しようか」は感動詞的に用いられた例。この「まずい」は「やばい」に似ていますが、「やばい」は俗語でやや下品なニュアンスがある語なので、用いられる場面や人に制限があります。また「まずい」よりももっと切迫感が出ますよ。ちなみに「悪くすると」との違いは、「まずい」は客観的に見て不都合という意味ではないという点です。

その3「やばい」

「やばい」は「お前の持ってくるのはやばい仕事ばっかりだ」「早く穴を埋めておかないとやばいことになる」などのように自分にとって不都合な様子を表しますよ。もと盗賊・てきや仲間の隠語から共通語化した語で、日常会話で用いられる俗語です。品の良くない言葉なので女性はあまり用いない傾向にあるでしょう。

「やばい」は「まずい」に似ていますが、「まずい」よりももっと切迫感があり、しばしば危険というニュアンスになります。そのため「やばい仕事」は「犯罪など法律にふれる仕事」、「まずい仕事」は「仕事の出来ばえがよくない」というニュアンスになりますよ。なお「悪くすると」との違いは、「やばい」は切迫感がありしばしば危険というニュアンスがこもる点です。

「悪くすると」の対義語は?

「悪くすると」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

「せっかく」

「せっかく」はある物事が話者にとって非常に価値があることを表明する様子を表す表現。「せっかく…したのに」「せっかく…だから」という形で逆説や原因・理由を表す条件句と作ることが多いです。

「これ、私が作ったケーキなんですけど。まあ、せっかくですから、一ついただきますわ」「今度の土曜日、遊びに来ないか?せっかくだけど、用事があるんだ」は「せっかくだから…」「せっかくだが…」の形で述語となって、後ろの本論を導くマクラ(前置き)として用いられますよ。物事が話者にとって主観的に非常に価値があることを相手に表明する様子を表し、対象となる物事が客観的に価値があるかどうかには言及しません。そこで、対象が相手に関する物事である場合には配慮の暗示を伴います

「せっかく」を使用する際のポイント

自分に関する物事である場合には、その価値が生かされないという文脈で用いることが多く、慨嘆や反省の暗示を伴いますよ。「泣いたりしたらせっかくの美貌がたいなしだよ」は相手の顔が話者にとっては美貌であって、そういう美貌がだいなしになると言っていますし、「せっかくの休みが父母会でつぶされた」は話者にとって価値のある休日が父母会でつぶされたことについて慨嘆しています。「せっかく来てもらったのに出かけてて悪かったね」は相手が来てくれたことを話者が価値があるということによって、相手への配慮を表明しますよ。「人がせっかく教えてやったのに、あいつは全然聞く耳を持たないんだ」は教えてやるという行為は話者にとって価値があるにもかかわらず、相手はその価値を理解できなかったという意味。なお「せっかく」は「わざわざ」に似ていますが、「わざわざ」は困難や労力を承知で意図的に行う様子を表します。

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