端的に言えばひん曲がるの意味は「ひどく曲がる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「ひん曲がる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/AYA
長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「ひん曲がる」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。
「ひん曲がる」の意味や語源・使い方まとめ
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「ひん曲がる」という言葉を使うことはあるでしょうか?方言のようにも感じますし強調する接頭辞にも思えますね。鼻がひん曲がる・根性がひん曲がっているなど、物事の比喩表現としても思い浮かびましたが、物体が曲がっているさまも表す言葉ですね。今回はそんな「ひん曲がる」という言葉について詳しく解説をしていきます。
それでは早速「ひん曲がる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「ひん曲がる」の意味は?
「ひん曲がる」には、次のような意味があります。
1.ひどく曲がる。
2.激しくまがる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ひん曲がる」
「ひん曲がる」とは、言葉の通り「曲がる」事を指します。「ひん」は接頭辞で、曲がるを強調する語となりますよ。「ひどく曲がる・ぐにゃりと曲がる」ように、激しく曲がることを表現する言葉になりますよ。
この言葉は、九州でも使っていますし中国地方や関西でも使われているようなので、方言というわけではなく共通語ですよ。
「ひん曲がる」の語源は?
次に「ひん曲がる」の語源を確認しておきましょう。前章でも述べた通り、「ひん曲がる」の「ひん」は、強調する接頭辞です。辞書によると、「(ヒキ(引)の音便) 動詞などの上につき、その意を強める語」ということになりますよ。
メガネのフレームやレンズなど簡単には曲がらないような、大きな負荷によって曲がるさまや、野菜などがぐにゃりと激しく曲がる時に用いられます。また激しく曲がると聞くと、シリコンなどを思い浮かべますね。この言葉は、知れば知るほど想像力が膨らむ言葉でもありますね。
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