
「胸糞が悪い」の使い方・例文
「胸糞が悪い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.幼い子供を狙う胸糞が悪い殺人事件が増えている。
2.テレビをつけると、子供が虐待された事件など、胸糞が悪くなるようなニュースが毎日流れている。
3.あいつは上司に取り入ったり、話のうまさだけで出世している。顔を見るだけで胸糞が悪い。
これらの例文について、詳しく見ていきましょう。例文1では、子供を狙う事件について、「胸糞が悪い事件が増えている」と表現しています。社会において、子供たちは弱者で、大人たちが守っていかなければいけない存在です。しかし、日本だけではなく、世界中で多くの子供が、凶悪犯罪の犠牲になっています。例文2のように、子供が虐待されたり、凶悪犯罪者によって殺害されたりなど、「胸糞が悪くなる」事件が毎日のように報道されているのです。こういうことはあってはなりませんし、大人たちが真剣に考えていかなければなりませんね。
例文3では、上司に取り入り、話のうまさだけで出世した人物について触れています。業績や優秀さではなく、上司に気に居られた人が出世したことを「胸糞が悪い」と表現していますね。未だに古い体質の企業は、好き嫌い人事が残っています。そのような企業では、評価基準が「好き」「嫌い」ですので、こういったことも多いかもしれません。
「胸糞が悪い」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto
「胸糞が悪い」には、「胸がむかむかするほど不快になる。いまいましい」といった意味がありました。そんな「胸糞が悪い」の類義語についても見ていきましょう。
その1「気分を害する」
「気分を害する」は「きぶんをがいする」と読み、「心持を悪くすること、機嫌を悪くすること」という意味です。人やある出来事などが原因となって、機嫌が悪くなったりした時に使われます。「胸糞が悪い」も、ある人や出来事が原因で不快になった際に使われるため、類義語と言えるでしょう。
・彼の言動や態度が原因になり、部長が気分を害してしまった。
・くれぐれも、取引先の気分を害するようなことはしない様にしてくれ。
・気分を害してしまったら申し訳ございません。
その2「反吐が出る」
「反吐が出る」は「へどがでる」と読み、「一度飲みくだしたものをはきもどす」という意味です。しかし、この意味の比喩で「不愉快になる」「嫌悪を感じる」という意味でも使われます。「胸糞が悪い」と意味が非常に似ているため、「残虐な事件が増えていて、胸糞が悪い」「最近は残虐な事件が増えていて、反吐が出る」のように、言い換え語としても使う事が出来るでしょう。
・近所の少年が口を開けたまま食べ物を咀嚼していて、反吐が出そうになった。
・あいつはいつも言葉遣いが汚く、反吐が出る。
・その話は反吐が出るからやめてほしい。
「disgusting」
「胸糞が悪い」を英語で表現する場合、「disgusting」で表現する事が出来ます。「disgusting」は、「嫌な」「胸が悪くなるような」という意味の形容詞で、なにか不愉快になったりするものを、聞いたり見たりした際に使われる表現です。動詞で使う場合は、「disgust」としましょう。
・The disgusting case continues in Sara.(胸糞悪い事件は、さらに続く。)
・A disgusting event of just a while ago revives afterwards when wrapped up in a sheet in a bed.(その後、ベッドでシーツに包まると、つい先ほどの胸糞悪い出来事が蘇る。)
・It’s a bit disgusting but also fun to watch once.(ちょっと胸糞悪くさせられたが、1度見てみるのも面白いです)
\次のページで「「胸糞が悪い」を使いこなそう」を解説!/