
端的に言えば胸糞が悪いの意味は「いまいましい」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んです。一緒に「胸糞が悪い」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/川瀬
幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読む度に、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。
「胸糞が悪い」の意味や語源・使い方まとめ

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「胸糞が悪い」という慣用句をご存じでしょうか?一度は聞いた事があるかもしれません。しかし、なぜ「胸糞」と呼ぶのか、どういった意味があるのか、わからない人もいるでしょう。正しい意味と使い方を知ることで、表現の幅が広がります。それでは早速「胸糞が悪い」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「胸糞が悪い」の意味は?
「胸糞が悪い」には、次のような意味があります。
胸がむかむかするほど不快になる。いまいましい。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「胸糞が悪い」
「胸糞が悪い」は「むなくそがわるい」と読み、「胸がむかむかするほど不快になる。いまいましい」という意味です。「胸がむかむかするほど不快」という意味であり、例えばニュースなどで残虐な事件が取り上げられていたとしましょう。それを見ると、とても「胸糞が悪い」と感じた事がある人もいるのではないでしょうか。
他にも、不愉快になるテレビ番組を見ていて、芸能人などの発言を聞いては嫌だと感じる事があるかもしれません。やはり、聞こえがいい言葉ではないので、使う時には注意が必要です。
「胸糞が悪い」の語源は?
次に「胸糞が悪い」の語源を確認しておきましょう。結論から申し上げますと、正確な語源は不明となっています。しかし、「胸糞」という言葉の意味を知ることで、由来が見えてくるでしょう。
「胸糞」は「むなくそ」又は「むねくそ」と読み、「胸のことを強めて言う語」という意味があり、「いまいましい」「不愉快」といった意味になります。それに「悪い」という言葉を付け加える事で、より一層「不愉快に感じる」「忌々しい」と感じる事を表現しているのです。
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