
その3「色をなす」
「色をなす」は「気色ばむ」と似ており、怒りで表情を変えるという意味です。「色」という漢字一字だけで「顔色」という意味をもちます。
その4「癇に障る」
「癇に障る」は日常的に使用しますね。「かんにさわる」と読み、気に入らずに腹立たしいと思うという意味です。新明解国語辞典におもしろい解説があったので紹介します。
第三者から見れば何でもないような事が原因になって、腹を立てやすい状態になる。
出典:新明解国語辞典 第六版(三省堂)「癇 用例:癇にさわる」
確かに「癇に障る」原因となっているものを考えると、「あの人の言葉遣いが癇に障る」というような、些細な他人の言動である場合が多いような気もします。
「気が立つ」の対義語は?
「気が立つ」について特定の対義語は見つかりませんでした。参考に、「いらだつ、興奮する」の反対に「落ち着く」などの意味をもち、「気」から始まる表現をいくつか紹介します。
その1「気を静める」
「気を静める」は気持ちを落ち着かせることを表します。「試験の結果が不安だが、精一杯やったと言い聞かせて気を静めた」などと使えるでしょう。
その2「気が長い」
のんびりとして焦らない様子を意味するのは「気が長い」です。「あの人は気が長いタイプだ」などと使いますね。また、とても時間がかかる物事を指して「20年もかかるなんて気が長い話だ」と使うこともあります。
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