この記事では「目を伏せる」について解説する。

端的に言えば目を伏せるの意味は「視線を下に向ける」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「目を伏せる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「目を伏せる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目を伏せる」の意味や語源・使い方・関連する類義語をご紹介していきます。また「目を伏せる」は慣用句に分類されるという点も抑えておきましょう。

「目を伏せる」の意味は?

「目を伏せる」というキーワードをネット上の辞典・辞書「コトバンク」で検索・引用してみると、次のような記載があります。

1.視線をそらして下を向く。伏し目になる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目を伏せる」

「目を伏せる」は目線を下げ、下を見る行為を指しています。なにか気恥ずかしさ、気まずい気持ちや後ろめたい気持ちがあって、相手の目を直視することができず、思わず視線を下に向けてしまう。「目を伏せる」はこういった様子を指してよく使われている言葉です。

視線をあわせていると、目の動きから緊張・動揺していることがバレてしまう。そのため、目を伏せて、相手に感情を悟られないようにする。「目を伏せる」はこういった状況の、人の視線の動きを指して使う言葉になります。

「目を伏せる」の語源は?

次に「目を伏せる」の語源を確認しておきましょう。「目を伏せる」という言葉は、「目」と「伏せる」という言葉を組み合わせて生まれています。「伏せる」は下に動かし、低めるという意味であり、そのため目を伏せるという言葉は、目を下に動かし、低くする行為を指しているわけです。

別に「伏し目」という言葉があり、こちらは目を伏せたままの状態を表しています。このことから「目を伏せる」という言葉は「目を伏し目にする行為」を表しているといっても良いかもしれません。こちらもあわせて確認しておきましょう。

\次のページで「「目を伏せる」の使い方・例文」を解説!/

「目を伏せる」の使い方・例文

「目を伏せる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.初対面の気まずい沈黙の中、私は思わず目を伏せてしまった。
2.私に気があるという彼に話しかけてみると、彼は驚いた顔をしてさっと目を伏せた。
3.嘘をついていた上司を問いつめると、彼はきまりが悪そうに目を伏せた。

「目を伏せる」という言葉は例文のように、気まずさ・気恥ずかしさ・後ろめたさなどから、相手から視線をそらし目を下に向ける行為を表しています。様々な感情から相手の視線を直視することができず、なるべく相手のことを視界に入れないようにする。「目を伏せる」は、こうした様子を指して使われています。

またこの他に、訃報・葬儀の場での悲しみの表現として「目を伏せる」が使われることも。こちらは相手からの視線をそらすというよりも、悲しみから上を向くことができず自然と目が伏し目になる様子が表現されています。こちらもあわせて覚えておきましょう。

「目を伏せる」の類義語は?違いは?

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続いて「目を伏せる」の類義語・違いについて確認していきましょう。よく似た状況で使われている単語を一覧形式でピックアップしました。よく似た表現との違いを確認することで、「目を伏せる」という言葉の意味をより深く理解することができます。

その1「伏し目」

「伏し目」は目線を下に向けている様子を表しています。「目を伏せる」と非常によく似た意味となっていますが使用する状況に違いがあるため、注意して使い分けることが大切です。

「目を伏せる」は相手の視線を直視できずに、目を伏し目にする、その直後の様子を表した単語となっています。対して「伏し目」は、目線が下に向いているその状態を表した単語です。こちらの点に注意して、それぞれ正しく使い分けていきましょう。

\次のページで「その2「目を逸らす」」を解説!/

その2「目を逸らす」

「目を逸らす」はある方向に向けていた目線を、別の方向に向ける行為を指した単語です。「目を伏せる」と非常によく似た意味となっていますが、こちらは目線の先が下ではなく、当初とは別の方向となっている点に注意しましょう。

また「目を逸らす」はこの他、直面している出来ごとを嫌がり、現実逃避する行為を指しても使われています。「嫌なことから目を逸らす」といった表現は日常の中でもよく聞く表現ですよね。こちらもあわせて覚えておくと便利です。

その3「目を背ける」

「目を背ける」はあるものを見ないように目線を逸らす様子を指した言葉です。「背ける」の読み方は「そむける」となっており、こちらの点も注意しましょう。「目を伏せる」と同様に目の動きを表した類義語となっていますが、目線の方向・使用する場面に違いがあります。

陰惨な光景を見てしまい、思わず目を逸らす。関わり合いになりたくない状況で、目線をあわせないようにする。「目を背ける」はこういった場面でよく使われている単語です。こちらも注意して使い分けていきましょう。

「目を伏せる」の対義語は?

つづいて「目を伏せる」の対義語についても確認していきましょう。「目を伏せる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。

「目を合わせる」

「目を合わせる」は相手と視線をあわせて向き合うことを表した言葉です。「目を伏せる」は相手への視線を切る行為ですが、それに対してこちらは相手と視線を合わせる行為となっており、真逆の目の動きを表しています。

「目を伏せる」という行為には、相手に感情を悟られないようにする意味合いがありました。対して「目を合わせる」という行為は、むしろ相手に自身の誠意を見せたい場面でよくとられる行動となっています。対義語との意味の違いを確認し、再度「目を伏せる」の意味をより深く理解していきましょう。

「目を伏せる」の英訳は?

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つづいて「目を伏せる」の英語訳についても確認していきましょう。

「look down」

「look down」は見下ろす・下を見るという意味の英単語です。よく見慣れた頻出単語ですが、こちらは日本語の「目を伏せる」と同様に、目線を下に向けるといった場面でも使われている英単語となっています。「Look down」自体は幅広いシチュエーションで使われる単語のため、文脈に注意して使用しましょう。

\次のページで「「目を伏せる」を使いこなそう」を解説!/

「目を伏せる」を使いこなそう

この記事では「目を伏せる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「目を伏せる」は目線を下に向ける行為を表した言葉です。コミュニケーションの中では色々な感情から、顔を俯かせ、下を見るという行動をとることがあります。

「目を伏せる」はこうした様子を対象として使用していきましょう。また類義語には「伏し目」、「目を逸らす」、「目を背ける」などがありました。それぞれ非常によく似た意味を持っていますが、少しづつ使用する状況・ニュアンスに違いがあります。

それぞれの特徴をしっかり捉えて、使い分けるようにしていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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国語言葉の意味

【慣用句】「目を伏せる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「目を伏せる」について解説する。

端的に言えば目を伏せるの意味は「視線を下に向ける」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「目を伏せる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「目を伏せる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目を伏せる」の意味や語源・使い方・関連する類義語をご紹介していきます。また「目を伏せる」は慣用句に分類されるという点も抑えておきましょう。

「目を伏せる」の意味は?

「目を伏せる」というキーワードをネット上の辞典・辞書「コトバンク」で検索・引用してみると、次のような記載があります。

1.視線をそらして下を向く。伏し目になる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目を伏せる」

「目を伏せる」は目線を下げ、下を見る行為を指しています。なにか気恥ずかしさ、気まずい気持ちや後ろめたい気持ちがあって、相手の目を直視することができず、思わず視線を下に向けてしまう。「目を伏せる」はこういった様子を指してよく使われている言葉です。

視線をあわせていると、目の動きから緊張・動揺していることがバレてしまう。そのため、目を伏せて、相手に感情を悟られないようにする。「目を伏せる」はこういった状況の、人の視線の動きを指して使う言葉になります。

「目を伏せる」の語源は?

次に「目を伏せる」の語源を確認しておきましょう。「目を伏せる」という言葉は、「目」と「伏せる」という言葉を組み合わせて生まれています。「伏せる」は下に動かし、低めるという意味であり、そのため目を伏せるという言葉は、目を下に動かし、低くする行為を指しているわけです。

別に「伏し目」という言葉があり、こちらは目を伏せたままの状態を表しています。このことから「目を伏せる」という言葉は「目を伏し目にする行為」を表しているといっても良いかもしれません。こちらもあわせて確認しておきましょう。

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