
端的に言えば脚光を浴びるの意味は「世間の注目の的となること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は日本文学部卒の現役WEBライター、ヒマワリを呼んです。一緒に「脚光を浴びる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ヒマワリ
今回の記事を担当するのは、日本文学科卒で現役ライターのヒマワリ。専攻は近代文学だが、古典からマンガまで幅広く読んでいる。受験生家庭教師の経験を生かして、「脚光を浴びる」についてわかりやすく丁寧に説明していく。
「脚光を浴びる」の意味や語源・使い方まとめ

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「脚光を浴びる」の読み方は「きゃっこうをあびる」です。ニュースなど、話題となっている事の解説で使われているのを聞いた事があると思います。しかし「脚光」とは一体なんのことでしょうか。
それでは早速「脚光を浴びる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「脚光を浴びる」の意味は?
まず初めに「脚光を浴びる」の正確な意味を辞書からの引用で確かめてみましょう。「脚光を浴びる」には、次のような意味があります。
1.舞台に立つ。
2.世間の注目の的となる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「脚光を浴びる」
「脚光を浴びる」には、二つの意味があります。
一つめは、演劇やコンサートなどで、ステージに立つ、と言う意味です。
二つめは、人気で人々の関心を集めたり世間の注目の的になる、と言う意味で、この言葉は、好意的な関心を集める時に使われます。華々しく注目を浴びると言うニュアンスですね。
「脚光を浴びる」の語源は?
次に「脚光を浴びる」の語源を確認しておきましょう。
「脚光」とは、舞台装置の一つで、舞台の前方に設置されていて、俳優を足元から照らす照明器具です。フットライトとも言います。その場面において、中心人物となる役者の足元を照らし、観客の注目が集まるように誘導するライトです。つまり、脚光を浴びるのは、そのシーンの中心人物であると言うことですね。このことから「脚光を浴びる」は、世間の注目の的となる、と言う意味の慣用句になったのです。
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