
「坊主丸儲け」の使い方・例文
「坊主丸儲け」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.お坊さんは、葬儀やお通夜、先祖の供養などでお経をあげてお布施をもらいながら税金面では優遇されていて、坊主丸儲けと言われても仕方がない。
2.伯父と伯母は、タダ同然で相続した土地でマンション経営をして裕福に暮らしている。あれではまるで坊主丸儲けだ。
3.最近例の書家に対して坊主丸儲けだなどと言う人が増えたが、私は、以前からコツコツと積み上げてきた姿を見ているので納得できる。
「坊主丸儲け」は、元手なしで思いがけず儲かった時に使われる言葉です。自分が儲かったことを言うのではなく、他人の商売がうまくいって儲けの多いことを妬んで使われることが多い言葉ですね。坊主を例に出して儲かる商売を皮肉っている言葉ではあるともいえます。
「丸儲け」は「元手がかからず、収入のすべてが自分のもうけになること」を意味する言葉ですが、明石家さんまさんが座右の銘にしている「生きてるだけで丸儲け」もご存知かもしれませんね。これは「生きている現在に感謝する」という意味をもつ禅の言葉です。このように「丸儲け」は揶揄するように使われるだけでなく、前向きな言葉としても使われるのですよ。
その1「百姓百層倍」
「百姓百層倍(ひゃくしょうひゃくそうばい)」は「農民の仕事は、種をまけばその収穫は百倍にもなる利の大きいものだということ」を意味することわざです。少量の種で何倍もの収穫が得られるということで、元手の少なさに比べて利益が大きいことを語呂合わせで言ったものなのですよ。
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