
・Yちゃんは、いつも日和見だからあてにならないよ。
・損はしたくないので、今のところは日和見だと決め込んだ。
・自分の意見も持たないで、日和見ばかりしていても、自分の立場は退屈なものになる。
その2「八方美人」
「八方美人」は「はっぽうびじん」と読み、「だれからも悪く思われないように、要領よく人とつきあってゆく人」という意味です。「八方美人」は、他人から見るとどこから見ても欠点がない人というポジティブな意味合いがありますが、一方で誰に対しても完璧な人であるようにふるまう人というネガティブな意味合いもあります。
「顔色を窺う」には、卑屈に相手に合わせるという意味があり、「八方美人」にも同じような意味合いがあるのです。この事から、類義語と言えるでしょう。
・誰に対してもいい顔ばかしてると、いつの日にか八方美人としか思われなくなるよ。
・クラスで嫌われないように、八方美人を心掛けている。
・佐藤さんはとても美人で、悪く言う人はいない。本当に性格が良いのか、八方美人かのどちらかでしょう。
その3「ご機嫌を伺う」
3つ目の類義語には、「ご機嫌を伺う」が挙げられます。「ご機嫌を伺う」は、「相手の機嫌を損ねないように注意を払ったり、相手から気に入られるように気を遣ったりすること」という意味です。相手の表情や態度に現れる様子を気にするという意味合いがどちらにもあるため、類義語と言えるでしょう。
「顔色を窺う」を使いこなそう
この記事では「顔色を窺う」の意味・使い方・類語などを説明しました。「顔色を窺う」は「かおいろをうかがう」と読み、「相手の気持ち・心情・機嫌を計り知ろうとして表情・顔つきを密かに観察すること」という意味があります。類義語は少し多いですが、「日和見」「八方美人」「ご機嫌を伺う」の3つです。それぞれ正しい意味と、ニュアンスの違いを知る事によって、上手に使い分けていきましょう。
相手の顔色を窺って、対応を変える事は非常に大切です。しかし、度を過ぎてしまうと、嫌われてしまいます。自分を客観的に見て、顔色を窺い過ぎてしまっていると感じた場合は、態度を改めてみましょう。