
1.私の上司はとても気難しい人なので、ついつい顔色を窺ってしまいます。
2.彼女は顔色を窺いすぎる性格なので、心労が絶えない。
3.今日は宿題を忘れてしまったので、授業中ずっと先生の顔色を窺っていた。
これらの例文について、詳しく見ていきましょう。例文1のように、気難しい性格の人と関わる時は、誰でも相手の「顔色を窺う」ものです。そのため、上司のような人物がいる職場では、「顔色を窺う」という言葉が頻繁に出るでしょう。
例文2のように、誰に対してでも「顔色を窺う」タイプの人もいます。このような人は、優しい性格だったり、さっぱりした性格の人に対しても必要以上に「顔色を窺う」傾向があるはずです。こういった人は、人よりも心が疲れてしまいます。
例文3では、宿題を忘れてしまったために、生徒が授業中先生の顔色を窺っていた事が分かるでしょう。宿題を忘れてしまうと、先生に怒られてしまいますよね。この生徒は、それを警戒して、顔色を窺っていたようです。
「顔色を窺う」の類義語は?違いは?

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「顔色を窺う」には、「相手の気持ち・心情・機嫌を計り知ろうとして表情・顔つきを密かに観察すること」という意味がありました。そんな「顔色を窺う」の類義語についても見ていきましょう。
その1「日和見」
「顔色を窺う」の類義語に、「日和見」という言葉があります。少し難しい言葉ですが、「日和見」は「ひよりみ」と読み、「有利なほうにつこうと、形勢をうかがうこと」という意味です。意味だけを比較してみると、「顔色を窺う」とは少し意味合いが違います。しかし、自分の意見や考えを優先せずに、相手に合わせて行動するという意味では言葉に共通点があるのです。
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