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端的に言えば身になるの意味は「役に立つ・相手の立場に立つ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大学の国文科を卒業したあおやぎを呼んです。一緒に「身になる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
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ライター/あおやぎ
幼い頃から本を数えきれないほど読んできた活字中毒。国立大学の文学部国文科に入学し、日本語について学ぶ。2人の子育て経験を生かし、分かりやすく言葉の使い方について解説する。
「身になる」の意味や語源・使い方まとめ
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「身になる」という慣用句をご存知でしょうか?日常でも良く使われる表現ですよね。「実になる」と書いてあることもありますが、同じ意味なのでしょうか?使い分けがあるのか気になりますね。それでは早速「身になる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「身になる」の意味は?
「身になる」を国語辞典で調べてみると、次のような意味が記載されています。
身(み)にな・る
1 からだや心のためになる。その人の役に立つ。「食べたものが―・る」「知識が―・る」
2 その人の立ち場に立って考える。「親の―・って心配する」
3 心からその人のことを思う。和歌では多く草木の実にかける。
「花すすき穂に出でやすき草なれば―・らむとは頼まれなくに」〈後撰・秋下〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)「身になる」
1つめの意味は、何かがその人にとって役に立つということです。モノだけでなく、知識や技術、お金のことなどにも使うことがあります。2つめの意味は、その人の立場で考えたり発言すること。「親身になる」とも言いますよね。3つめの意味では現代で使うことは少ないですが、味方になる・真心を込めるといった意味合いになるようです。
「身になる」の語源は?
次に「身になる」の語源を確認しておきましょう。「身になる」に直接の起源となる古事や出典はありませんが、古くから使われている表現のようです。
「身」というのは、身体(からだ)という意味だけでなく、転じて「自分・わが身」「身の上・境遇・身分」などもあらわします。そのため、何かが身体の一部となったように役に立つことや、誰かの身の上になったかのように考えること、さらに関連して心からその人のことを思うことを「身になる」というようになったのですね。
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