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【ことわざ】「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒現役ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「幽霊の正体見たり枯れ尾花」について解説する。

端的に言えば幽霊の正体見たり枯れ尾花の意味は「怖いと思っても、実体を確かめてみると案外平凡なものである」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

高校で国語教師をしていた経歴を持つ、現役ライターのhiyoriを呼んだ。一緒に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/hiyori

大学で近現代日本文学を専攻し、その知識を活かして国語教師として教壇に立っていた経歴を持つ。現在はライターとして様々な情報を発信している。難しい言葉もわかりやすい言葉で解説していく。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 64029787

みなさんは、夜道を歩いていて電柱を幽霊と見間違えて怖い思いをした、なんて経験はありませんか?「幽霊の正体見たり枯れ尾花」は現代ではほとんど見聞きすることのない言葉ですが、実は前述したような誰にでも一度はある体験を表す言葉なのです。今回はそんな「幽霊の正体見たり枯れ尾花」を詳しく解説していきたいと思います。

それでは早速「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の意味は?

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」には、次のような意味があります。

幽霊かと思ってよく見ると枯れたススキの穂であった。実体を確かめてみると案外、平凡なものであるということ。

出典:大辞林 第3版(三省堂)

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」は「ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな」と読みます。映画を観たり怖い話を聞いたりしたあとにひとりで夜道を歩いてると、木や電柱など何でもない物事が幽霊に見えて怖くなるという経験をしたことはありませんか?怖いなあという意識が強くなると何でも怖く見えてしまいますが、いざ実体を確かめると、怖れるほど大したものではないということがほとんどです。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」はそうした状態を表します。「枯尾花」は枯れたススキの穂を指し、「幽霊かと思ってよく見たら枯れたススキの穂であった」、つまり、先入観によって怖いものに見えても、その実体は平凡なものであるという意味を持つのです。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の語源は?

次に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の語源を確認しておきましょう。

このことわざは、江戸時代俳人である横井也有の『鶉衣』「化物の正体見たり枯尾花」という俳文が由来になっています。この俳文が次第に変化をして、現在の「幽霊の正体見たり枯尾花」が成り立ったと考えられているのです。なお、このこわざの語源は松尾芭蕉であると言われることがありますが、間違いなので注意しておきましょう。

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