国語言葉の意味

「三人寄れば文殊の知恵」なぜ三人?意味・使い方・対義語・英語をwebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木健二だ。この記事では、「三人寄れば文殊の知恵」について解説する。
「三人寄れば文殊の知恵」は『たくさん集まれば妙案が出る』って意味のことわざだと認識しているが、調べてみたことはないな。あらためて文面をみて、『文殊』がなんのことなのか、なぜ三人なのか、なんてことも知らないことに気付かされたぜ。
今回は、三人以上でいるときにはほとんど喋らないようにしている、引っ込み思案なライターのぷーやんを呼んだ。「三人寄れば文殊の知恵」の意味と使われ方について、説明してもらう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ぷーやん

webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。人付き合いはとてもドライだが、協力してなにかを成し遂げるためには尽力する性格。

「三人寄れば文殊の知恵」の意味から押さえよう!

image by iStockphoto

それでは「三人寄れば文殊の知恵」について、意味と例文からみていきましょう。

「三人寄れば文殊の知恵」を辞書でみてみよう!

まずは辞書で「三人寄れば文殊の知恵」を調べてみます。なお「三人寄れば文殊の知恵」の読み方は、「さんにんよればもんじゅのちえ」です。

《文殊は知恵をつかさどる菩薩》凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵が出るものだということ。
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「三人寄れば文殊の知恵」

一人で悩んでいては解決しないことも、誰かに打ち明けてみると、案外すんなり解消されることがありますよね。「三人寄れば文殊の知恵」は、複数人で考えればよい案が浮かびやすいことを、『文殊』という菩薩を引き合いに出したことわざ。ちなみに文殊菩薩像は奈良県の『安倍文殊』、京都府天橋立の『切戸文殊』、山形県の『亀岡文殊』の三大文殊が有名です。

これらは受験などの祈願にもってこいの場所でしょう。「三人」であることには特に大きな理由はないようです。「二人」では少ない印象があり、「四人」は不吉な数字だから避けられた結果でしょう。

例文で「三人寄れば文殊の知恵」の使い方を確認!

辞書で意味を押さえたら、次は例文で「三人寄れば文殊の知恵」の使い方をみてみましょう。

1.今回起きた問題の解決策について、当事者に任せきりにしないようにみんなから意見をヒアリングした。その結果を上司に報告したところ、とてもいい評価をもらえた。まさに「三人寄れば文殊の知恵」だ。
2.「三人寄れば文殊の知恵」というが、一人で考え込むよりも誰かに自分の考えをアウトプットしてみると、頭の中でごちゃごちゃと渦巻いていたものが意外にスッキリするものだ。

例文1のように、コミュニティ内で起きた問題を誰かのせいにしないことは、大切なことです。ちなみに『悪いのは人ではなく仕組みである』というのは、国際規格ISOの基本的な考え方の一つにもなっています。

例文2ではアウトプットすることの効果が述べられていますが、話をするだけではなく、考えていることを文字に起こしてみるのも効果的。日記を毎日つけるのも、自分を見つめ直したり考えをまとめたりするのに有効です。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

「三人寄れば文殊の知恵」は、他人と協力することの有効性を述べているってことだな。さて言葉の意味をしっかりつかむためには、類義語や対義語を押さえておくことも重要だ。「三人寄れば文殊の知恵」のそれらには、どんなものがあるんだろうか?

「三人寄れば文殊の知恵」の類義語2選!

image by iStockphoto

桜木先生が仰るように、言葉の意味は類義語や対義語を知ることで補完されます。「三人寄れば文殊の知恵」についても、類義語からみていきましょう。

一人の好士より三人の愚者:三人集まれば良策が浮かぶ

『愚者』とは少々過激な表現ですが、本質的な意味合いはほぼ「三人寄れば文殊の知恵」と同義の言葉ですね。なお「好士」とは、「優れた人物」という意味。

衆力功あり:みんなで力を合わせれば成功しやすくなる

「衆力」は「大勢の人の力」、「功」は「労力を尽くした結果の手柄」という意味の単語です。この表現では人数を三人とは絞っていませんね。

「三人寄れば文殊の知恵」の対義語はなにがある?

類義語の次は、「三人寄れば文殊の知恵」の対義語をご紹介します。

三人寄っても下種は下種:卑しい人が集まっても知恵は浮かばない

「下種」は「卑しい人/身分の低い人」という意味です。先述の「愚者」と同様、やや過激な表現ですね。

船頭多くして船山に登る:指示する人が多いと統率が取れない

「三人寄れば文殊の知恵」の対義語としては若干ニュアンスがずれますが、「船頭」を「文殊」と置き換えれば合点がいきます。すなわち優秀な人がたくさんいても、それぞれが違うことを言いだしたら収拾がつかず、結論を出せないということですね。

下手の大連れ:下手な人が多くいても役に立たない

上述の「三人寄っても下種は下種」と同義ですが、こちらは人数を絞っていない表現です。

「三人寄れば文殊の知恵」の英語訳は?

言葉の意味を調べていくとき、英語訳をみてみると意外に理解が深まることも。「三人寄れば文殊の知恵」は英語でどのように表現されるのでしょうか。

Two heads are better than one

直訳すると「一人の頭よりも二人の頭」です。日本語では「三人」だったのが、英語では「二人」であるのは面白いですね。

Four eyes see more than two

こちらも直訳すると「二つの目よりも四つの目のほうがよくみえる」ですね。やはり「二人」であることと、体の一部を使った表現方法になっているのが印象的です。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

「三人寄れば文殊の知恵」に関連する言葉たちを紹介してもらった。これで「三人寄れば文殊の知恵」の意味の理解を、確かなものにできたんじゃないか?さてこれまで紹介してもらった「三人寄れば文殊の知恵」の意味と類義語と対義語では、複数人が集まるという共通点があるが、類義語と対義語では結果が正反対だ。現実では何人かで考えることに効果があるのかないのか、いったいどっちなんだろうか。

\次のページで「個人個人の属性が大事!「三人寄れば文殊の知恵」」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: