
「業が煮える」の使い方・例文
「業が煮える」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.交際中の彼の様々なお願いを断る冷淡極まる態度に業が煮える。
2.部下の仕事ぶりに上司は業が煮える気持ちだ。
3.地中海原産の植物でユリ科の秋植え球根を植え期待して春を待っていたら、多年草のクサスギカズラによって芽が出なった。業が煮える思いだ。
例文1は冷たい彼氏の態度に彼女は怒り心頭な様子。また、例文2からは仕事のモチベーションが下がる一方であることが読み取れますし、例文3からは期待を裏切られて気落ちしている様子が読み取れますね。
その1「いい加減」
「いい加減」は物事が不徹底である結果、無責任である様子を表し、無責任であることについて慨嘆と憤慨の暗示がこもります。「彼女は何をやらせてもいいかげんで困る」は述語、「製品管理もしないなんていいかげんな会社だね」は名詞にかかる修飾語の用法で、この意味では述語にかかる修飾語にはあまりなりません。
この「いい加減」は「でたらめ」に似ていますが、「でたらめ」は事実に反する暗示があります。そのため「いい加減な話はするな」は「無責任な話」、「でたらめな話はするな」は「真実でない話」というニュアンスになりますよ。なお「業が煮える」との違いは、「いい加減」は慨嘆と憤慨の暗示がこもるという点です。
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